GENSEKIメンバーには現代アーティストがいます

2025.9.16

GENSEKIに関わるスタッフが自由に発信をする「GENSEKIメンバーブログ」です。「GENSEKIって、こんな人達が運営しているんだ」と身近に感じてもらえたらうれしいと思っています。

今回はGENSEKIの営業を担当している巴です。


GENSEKIマガジンをいつも読んでくださっている皆様、はじめまして!
GENSEKIの営業スタッフの巴孝介(ともえ こうすけ)と申します。普段は営業やコンテストの企画などを担当しております。

実は私にはGENSEKIメンバーの他にも、もうひとつの顔があります。 それは、現代アーティスト巴煌詠(ともえ こうえい)としての顔です。

現代アーティストとしての活動

千客万来-NISHIKI_GOI
NISHIKI_GOI 丹青回遊 朱

これが私が現代アーティストとして制作している「NISHIKI_GOI」シリーズです。

1993年、私は東京で生を受けました。スーツのデザイナーの母と、建築家を志していた父。家というより、アトリエや工房のような環境で育った影響か、物心ついた時から、既製品ではない「自分だけのカタチ」を探求することに、強い意味を感じていました。

大学を卒業してからの私は、グラフィックデザイナーとして、主に紙媒体のデザインに携わってきました。コーポレートロゴやCI・VIの策定から、エディトリアル、ポスターデザインまで。クライアントの課題をヒアリングし、0から1を生み出す仕事に没頭する日々でした。

しかし、「これでいいのか?」 という焦りは常にありました。

仕事以外にグラフィティーアートに傾倒して25mの壁画を描いたり、自作のフォントや音楽を作ってみたり。さまざまな表現を試みました。それでも、自分が心の奥で求める「自分だけのカタチ」には、まだ届きません。

25歳のとき、私は自身の原点に思いをはせました。幼少期、家族でよく行っていた喫茶店。そこに置かれていた大型水槽で、静かに力強く泳いでいた錦鯉。その姿にはまるで生命を賛美するような曲線が表されています。

これをモチーフにすれば私が目指すアートが生まれる。これが「NISHIKI_GOI」のはじまりでした。

アートには、作品そのものの美しさを超えた、時代や社会を映し出す「文脈」が存在します。例えば、村上隆氏の「スーパーフラット」のように。NISHIKI_GOIにも以下のような思想が込められています。

「養殖されるアイデンティティ」という文脈

錦鯉は、自然の産物でありながら、その美しさや価値は、人間の手によって極限まで「養殖」され、選別されてきた存在です。これは、現代社会を生きる私たち人間に非常に似ています。

現代を生きる私達は、SNSや社会の評価基準という「養殖場」の中で、自らのアイデンティティ(外見、キャリア、ライフスタイル)を常に編集し、他者から「いいね」という価値を付けてもらうために生きていないだろうか。

私の描く曲線(肉体)は、社会の基準に合わせて美しく整えられた「養殖された身体」であり、その内側にある色彩(魂)こそが、その窮屈さの中で輝こうとする、本来の生命の証なのではないか。

なぜ、現代アーティストがGENSEKIのスタッフをしているのか

「現代アーティストとして生きているのに、なぜ会社員を?」 そう思われるかもしれません。

クリエイターを支援し、その才能が正当に評価される世界を作る。GENSEKIが目指すその未来は、現代アーティストとしての私の願いと深く結びついています。

そして何より、GENSEKIというサービスの最前線は、クリエイターとそれを支えるメンバーがさまざまな目的を持って集う場所です。これは、現代アーティストとしての自分を成長させてくれる、最高の「道場」なのです。

例えば、私が日々行っている企画営業の仕事。これは、クライアントの課題を発見し、解決策を企画し、交渉し、チームを巻き込み、ひとつの価値を創り上げる仕事です。

これは、作品の価値を言語化し、ギャラリーにプレゼンし、展覧会というプロジェクトを成功させるアーティストの仕事と、本質的には何も変わりません。

GENSEKIの仕事の中にはイベントのファシリテーターのような仕事もあります。「夢ノ内先生によるイラストワンポイント講座+GALLERIAによるPCの選び方講座」では壇上に上がらせていただきました(壇上向かって右)。

▼このイベントのGENSEKIマガジンの記事はこちら

GENSEKIでの経験を通じて、私は「ビジネス」と「アート」が別々のものではなく、互いを高め合うものであることを知りました。

GENSEKIを利用してくれる方の多くはクリエイターでしょう。クリエイターであれば、何かに悩み、自分の価値に迷い、創作の孤独に打ちひしがれそうになっていることもあるかもしれません。

その気持ちはよくわかります。なぜなら、私も同じく悩めるひとりのクリエイターだからです。私たちは、仲間です。どうかその手を止めないでください。私はGENSEKIでそのお手伝いができればと思っています。


巴孝介 GENSEKIの営業・運営スタッフ
巴煌詠 現代アーティスト

森羅万象へ敬意を、輪廻転生に愛を。 雅を世界に届ける。
私の戦いの記録も、ぜひ覗いてみてください。
https://www.instagram.com/tokyo_trilogia.design

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