「積み重ねた信頼を元に、クリエイターの価値を高めるサービスをつくりたい」GENSEKIのPdMより

GENSEKIに関わるスタッフが自由に発信をする「GENSEKIメンバーブログ」です。「GENSEKIって、こんな人達が運営しているんだ」と身近に感じてもらえたらうれしいと思っています。

今回はGENSEKIプロダクトマネージャーの北川夏菜です。GENSEKIに対する思いや展望を語ってもらいました。

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はじめまして。GENSEKIのプロダクトマネージャー（PdM）を務めている北川です。「プロダクトマネージャー」というと聞きなれないかもしれませんが、簡単に言うとサービスのためになんでもやる係の人です。

サービスの中期的な方向性やコア機能の設計をはじめ、キャンペーンの企画、ユーザーとのコミュニケーションのあり方の検討など、日々サービスの発展について考え続けています。

どんな人なのか簡単に説明すると……

もともと私は、同人誌即売会でのお取り置きを管理する「トリオキニ」というサービスを個人で開発・運営していました。同サービスは株式会社エイシス（現・株式会社viviON）に譲渡され、私は社員になり引き続き運営を行うことになります。

やがて私は他の社内サービスにも関わるようになりました。その流れの中でGENSEKIチームにジョインし、現在に至ります。

もともと創作活動が好きで、その分野にかかわるサービスに携わってきたので、GENSEKIでのPdMという役割は非常に楽しく、夢中で日々を過ごしています。

GENSEKIのPdMとして大切にしていること

私がPdMとして最も重要だと考えているのは、「徹底的にユーザーと向き合い、信頼を積み重ねること」です。この考えをGENSEKIにあてはめると「ユーザーにとって便利であり、安心して利用できる機能」を提供しながら信頼を築くことになります。

そして、築かれた信頼をもとに、サービスに新しい機能を生み出していく、というサイクルを大切にしています。先日「クリエイター同士でナレッジの販売と購入ができる機能」をGENSEKIに追加しましたが、これはそのサイクルの一例です。

この信頼の構築には時間と手間がかかるため、立ち上げ間もないサービスや、ユーザーの信頼を一方的に消費するだけのサービスでは実現が難しいものです。

しかし、GENSEKIは私がジョインするよりはるか前から、これまでの積み重ねによって、すでに多くのユーザーからの信頼と愛着を得ていました。私の役割は、この貴重な信頼を損なうことなく、より大きな価値へとつなげていくことだと考えています。

GENSEKIに対する考え方

GENSEKIにおいて、私が最も大切にしているのは「クリエイターの自立をサポートする」というミッションです。

プロダクトの方向性を決める際には、単に「ミッションを達成できるか」という視点にとどまらず、「クリエイターが自立するとはどのような状態か」「クリエイターにとって最も良い環境とは何か」という本質的な問いを忘れないようにしています。

プロダクトの開発においても、提供する機能やロードマップが、ユーザーであるクリエイターの未来にとって価値のあるものであるかを常に意識しながら取り組んでいます。また今後は、GENSEKIを「クリエイターの価値を最大化できる場所」として発展させていくことを目標としています。

クリエイターを取り巻く環境は日々変化していますが、創作や表現の楽しさそのものや、クリエイターが生み出す作品は、そのような変化には左右されない、普遍的な価値を持っていると考えています。

今後の展望とPdMとしての挑戦

近年では生成AIによるイラストの登場が注目されています。AIが生み出すイラストは、ナラティブや文脈をほとんど持たずに出力された成果物ですが、人が描くイラストには「描き手の想い」や「依頼した側の意図」など、単なる視覚的な美しさだけでは測れない価値があるはずです。

「とびぬけて絵がうまい者だけがイラストレーターであり、成果物のみが価値である」がゲームのルールであるとするなら、いずれ生成AIが人間に完全に勝る日が来るかもしれません。また、イラストだけではなく、すべての創作活動にその変化はやってくるかもしれません。

しかし、果たして受け取り手や市場はそのルールのもとでプレイし続けるのでしょうか？ 私たちはそのルールのもとにGENSEKIを運営していくのでしょうか？

PdMとして、現在の構造的な問題や、クリエイターが直面する課題を直視し、常に「そうではないあり方があるのではないか」という視点を持ち続け、クリエイターの価値をより広く、より深く届けられるプロダクトをつくっていきたいと考えています。

北川夏菜
GENSEKIのPdM。GENSEKIの成長を担う責任者。