「推しがこっちを見ている!」ライブの熱狂を語る「舞台上のアイドル」イラストコンテスト講評会

GENSEKI主催で、「viviON社員が選ぶ!アイドルイラストコンテスト」を開催しました。
GENSEKIを運営する株式会社viviONには、各部署に二次元コンテンツへの知識と愛情を持ったメンバーが多数在籍しています。
今回はその中から、次元や性別を問わずさまざまなアイドルを追いかけてきたンゴさんを審査員にお呼びし、講評会を開催しました。
テーマは「舞台上のアイドル」。数々の現場へ通ってきた経験を元に、作品に描かれたアイドルの魅力を存分に語っていただいています!
参加メンバー

ンゴ
古今東西、次元・性別問わず偶像を追いかけ続けてるアイドルオタク。
アイドルオタク歴18年、趣味は推しグルの振り付けを覚えること、遠征先で美味しいものを食べること、ライブレポを書いたら一瞬で記憶を失うことです!

サイトウ(メンバーブログ)
GENSEKIマガジンの運営スタッフ。インタビューや記事、バナー制作などを担当。イラストは見るのも描くのも好き。

数々のアイドルを幅広く応援してきたというンゴさんに、今回の審査員をお願いしました。
ンゴさんとアイドルとの関わりについてぜひお聞かせください。

小学生の頃からアイドルを見続けています。次元や性別、国内外問わず、本当にいろいろなアイドルに触れてきました。
ステージの上で輝いている姿を見ることが好きです。応援というより、この世界に存在してくれている、すばらしいアイドルの皆さんをありがたく拝ませていただいています!

まさに崇拝しているんですね(笑)。
今回「舞台上のアイドル」をテーマにしましたが、ンゴさんは舞台やステージ機構にもご興味があるとお聞きしました。

ダンスやミュージカルも好きで、サークル活動で自分が舞台に立った経験や、舞台の裏方・映像制作に関わったこともあります。仕事でイベント業務に携わっていることもあり、会場を見るときは、照明や映像、構成、音響設備の位置などもつい気になっちゃいますね。
ただ、いざライブが始まったらそんなことも忘れて夢中になっています。

演者、裏方、映像制作まで……! 知見があると、ライブもより多角的な楽しみ方ができそうです。
コンテストの選考にあたっては、どのような観点で作品をご覧になりましたか。

現場に通ってきた体験が自分の中で一番活かせる部分だと思い、「観客の視点」を感じられるかは重視しました。アイドル自身も「ライブは観客がいて成り立つもの」と、言ってくれたりするんです。
イラストにおいても、アイドルがこちらに語りかけてくるような訴求力というのは、印象を左右する大きなポイントかなと思います。

お話を聞いていて、アイドルへの熱量が非常に伝わってきました。受賞作品についても一作品ずつ熱く語っていただければと思います!
【viviON賞】「推しがこっちを見ている!」一瞬で心をつかまれた作品

君の声も聞かせて!/なごみは

一目見た瞬間に、「推しがこっちを見ている!」と思いました。
アイドルと客席の高低差が感じられる、一人称視点でステージを下から見上げている構図から、ライブのリアルな体験が呼び起こされます。

絵を見ている自分が、その場にいる観客になった気分になれますね。

ファンサービスは、アイドルもファンを見てくれていることを認識できる瞬間で、ライブの中でも熱狂する場面だと思います。背中に光を受けたアイドルが、大勢の観客がいる中で、今は自分を見てくれている。この感覚を、表情だけでなく、全身から感じられるようなイラストだと思いました。

絵の中に描かれているのがこのアイドル一人だけで、目を奪われているときのような感覚になります。

良い意味でシンプルな構図で、熱狂の瞬間を正面から切り抜く純粋さがすてきです。
選考に悩んだあと、改めて見たときにグッと目を引かれた作品だったので、今回viviON賞に選ばせていただきました!
【佳作】会場の熱気と一体感を思い出す5作品

笑って、もっと!/はんぺん

アイドルって、自ら発光しているように見えるんですよ。本当に(笑)。
こちらは、「現場で一番光っているのはアイドルである」ことを証明するようなイラストです。私がライブで見たい光景が詰まっているように感じました。
星のように光っている姿を、ステージから少し離れたところから見ているように表現されているのも、現場の臨場感がありますね。

こちらのイラストは、大勢いる観客の一人になれる感覚がありますね。照明や客席のペンライトがメンバーカラーになっていてきれいです。

ペンライトは、推しに「あなたのファンがここにいるよ」と伝えるだけでなく、ファンがアイドルを照らして、会場の一体感を生むものになっていると思います。
会場全体のあたたかさも感じられて、そのうえでアイドルが一番目を引く存在になっているのもすばらしいです。

ビーーーーム!!/温泉

他の人へのファンサを覗いているような構図で、「こういう光景、見たことある~!」となりました。オタクは遠くにいる推しのことも目で追いがちなので(笑)。実際、ライブは人へのファンサを見かける機会の方が多いですし、舞台上のアイドルというテーマにも合っていると思います。
このアイドル自身もすごく魅力的に描かれています。揺れるスカートや髪、力の入った腕など描写がリアルで、空間を切り取ったようなイラストですね。

大きなライトが印象的です。照明がテーマになっている作品ですが、その点はいかがですか?

客席に向けるライトの演出はよくありますし、ステージの後ろに照明が置かれているこの配置もよく見ます。フットライトの光を下から浴びて浮かび上がっている感じもすごくわかりますね。
クオリティが高く、描かれている空間全体からライブの景色を感じられて、viviON賞の作品として最後まで迷った作品でした……!

もっと声出せー!!!/かみぶくろ

客席をあおりながら元気いっぱいに駆け抜けていく、疾走感のある構図がとても好きです!
ファンとしてはやっぱり、アイドル自身が楽しそうにしているのを見るとうれしい気持ちになりますね。

良い笑顔ですね。表情を大きく描きながら、走る姿の躍動感も一枚に収められる構図は、「舞台上のアイドル」というテーマならではな気がします。

そうですね。ペンライトの海を走って、ステージと客席が一緒に盛り上がっている光景から、なんとなくアンコールの場面のような雰囲気を感じました。ライブの楽しさを、まっすぐに思い出させてくれるすてきな作品です。

アンコール/luvnix

こちらはまさにアンコールの場面で、説明テキストにも書かれている通り、楽しさと寂しさが同時に伝わってきました。私自身も客席から「ありがとう~!」と叫びながら、アイドルの最後の姿を目に焼き付けている体験を想像できます。そんなファンを最後まで見ながら去っていく、アイドルとの対比もグッときますね。

時間を忘れて熱狂するライブにも、終わりがあることを感じさせられますね。

アンコールは、そのライブのテーマからは一つ離れた存在で、アイドルの素に近い表情が見える場面だと思います。そんな中で、「もうすぐ終わってしまう」という寂しさを、きらびやかな空間で感じる、ライブの余韻を思い出しました。


夏の野外ライブの躍動感が画面いっぱいに表現されています。水彩のような質感が人魚というモチーフにもあっていて、暑さと涼しさの両方を感じる爽やかなイラストです。
野外フェスで、汗だくになりながらも輝いていたアイドルを見たときの記憶がよみがえりました。

屋内のライブ会場を描いた作品とは、光の印象も違います。

夏ならではの空気や開放感を感じますよね。演出できない自然光の下だからこそ、アイドル自身の輝きがより一層見えるのが野外ライブだと思います。環境さえも味方につけるアイドルは強いです!
【佳作】アイドルの物語と関係性が広がる5作品

私の王子様/壱

みんな顔がいい! なおかつポーズや表情が丁寧に描かれていて、メンバーそれぞれの個性も見えます。「王子様」としての説得力が感じられるアイドルイラストだと思いました。

この視点の持ち主にとっては、真ん中で手を差し伸べている彼が「私の王子様」なんでしょうね。

この広角の構図も没入感があっていいですよね。
画力が高く衣装デザインもリアリティがありますし、なによりキャラの造形が丁寧で、メンバーの魅力を一人ひとり表現されているのがすばらしいです。各メンバーのキャラクター性から、その奥にいるファンのストーリーまで見えてくるようでした。

視線誘導/tobukata_2

こちらの作品も顔面力を感じます。こういうメンバー同士の思いがけない絡みや関係性を見せられると、やっぱりファンは湧きます!
この二人は視線がこちらに向いていて意図的にやっていると思うのですが、当たり前に湧きます。もはや悔しいです(笑)。それを『視線誘導』というタイトルで表すのも、にくいですね。

オタク心を確実に狙いに来ている一枚なんですね(笑)。

アイドルグループ内の二人組を「シンメ」や「ケミ」と呼ぶ文化もありますし、アイドル同士の関係性が好きな人は多いと思います。ただ、舞台上のアイドルというテーマで、そこに着目して場面を切り取る発想はなかったのでおもしろいです。アイドルに対する観察力と理解度の高さを感じました。

星に手を伸ばせ/CITY MACHO

アイドルとバーチャル、偶像と実在の関係性において親和性の高いテーマですよね。こちらのイラストからは、届かないと思っていた存在から見出される実在性を強く感じました。
アイドルとファンがお互いに手を伸ばすことで、不可能を可能にさせるようなテーマがすてきです。

バーチャルライブの進化も目覚ましいようですが、いつかこんな場面も見られるかもしれませんね。

二次元アイドルキャラクターの3DCGライブにも行ったことがあるのですが、本当にそこに存在しているように思えるんですよね。
トロッコという客席に近い場所から身を乗り出してくれているのが、ファンという存在も求められているんだと思えてうれしいですよね。本当に実現したらいいな、という気持ちになりました。

日々の努力はリボンでくるんで♡/春巻ポンゴ

人には見せない泥臭い努力まで包んでかわいくして、ステージに立っている。このアイドルの、ステージ上の一面だけではない、立体的な物語を感じられました。
存在してくれるだけでありがたいのに努力までしてくれて……応援したくなるアイドルです!

隠すのではなく、リボンでかわいく包むところにアイドルらしさを感じました。

リボンやラメ、ボリュームのあるスカートもかわいいです。きっとこの子自身かわいいものが好きで、かわいい姿を見せたくて、努力してアイドルとしての笑顔を見せてくれているんだろうな、と想像しました。

ラストステージ/菊花/kikka

一番最後に立つステージの姿をテーマにされている部分にまず驚かされました。卒業公演のアイドルって、そのまま光になって消えちゃうんじゃないかと思うくらい輝きを放つんですよ……!
この作品では、アイドルとして残るメンバーから渡される花の一本一本や衣装から、アイドルとして積み重ねてきた時間と人間関係が想像できます。私自身、推しや推しが慕っている先輩の卒業を見てきたので、記憶と重なってこみあげるものがありました。

アイドルとしての人生が詰まったような一枚ですね。

卒業衣装には、本人が見せたい姿や、周囲が思うその人らしさが込められていて、まさにアイドルとしての物語が体現されます。そんな美しいドレスを纏ってお別れを言う、アイドルの刹那的な部分も表現されていると思いました。
アイドルの輝きは、観客との間に生まれる


同じ「舞台上のアイドル」でも、描かれた瞬間はさまざまでしたね。

応募してくださった皆さんのイラストがどれもすてきで、この中から選ばせていただくのは本当に大変でした。

実際の体験と重ねながら作品一つひとつの物語性を語っていただき、アイドルに詳しくない自分にも、それぞれのアイドルやシチュエーションの魅力がより一層伝わってきました。

アイドルを応援するときの視点や、アイドル像というものは人それぞれなので、私個人の主観が大いに入っていることはお伝えしておきたいです……!
たくさんのご応募ありがとうございました!
▼結果発表ページ
執筆
GENSEKIマガジン編集部
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