奥深い“耳”の魅力と描き方「○○耳」イラストコンテスト講評会

GENSEKI主催で、「viviON社員が選ぶ!『○○耳』イラストコンテスト」を開催しました。
GENSEKIを運営する株式会社viviONは、各部署に二次元コンテンツへの知識と愛情を持ったメンバーが多数在籍しています。アニメ・マンガ・ゲーム業界出身者はもちろん、全く異なる仕事の経験を活かしているメンバーも多くいます。
今回はそのひとり、「イラストは見るときも描くときも耳にこだわります」という耳愛好家のにゃぽさんを審査員にお迎えしました。講評会では、奥深い耳の魅力をフェチ満載に語っていただいています。
参加メンバー

にゃぽ
ギャルにそそのかされてピアスを開けた結果、耳まで好きになった人。
先日、耳掃除専門店デビューを果たしました。猫は耳毛が長いほどスキです。

サイトウ(メンバーブログ)
GENSEKIマガジンの運営スタッフ。インタビューや記事、バナー制作などを担当。イラストは見るのも描くのも好き。

にゃぽさんが耳好きになった理由は何だったのでしょうか?

イラストを描くのが好きで、中学生の頃からインターネットで創作仲間と交流していたんです。そこで仲良くなっためちゃめちゃピアス開けてるギャルに誘われて、自分も初めてピアスを開けました。
ピアスをし始めてから、耳の構造がよくわかって描けるようになったんですよね。そこから「耳って面白いかも」となり、今に至ります。

イラストとピアスがきっかけだったんですね。
耳のどんなところに惹かれたのか気になります。

耳って作りがすごく複雑じゃないですか。それに、街中で人の耳を観察して気付いたんですが、個人差も大きいんです。
その中で、どの要素をいれたら耳らしくなるのか、描き込みとデフォルメの塩梅とかを考えるのが難しくもあり、おもしろいですね。

アイコンのイラストは、耳をテーマにしたイラコンということで、しっかりめに描き込みました。猫が好きなので猫耳もつけて、耳毛もフサフサに描いてます。

今回のコンテストのために描いてくださったイラストなんですね!
ぜひ受賞作品についても、耳への深いこだわり全開で語っていただければと思います。
【viviON賞】猫耳への高い解像度が光る作品

ミミミミミミミミ/西洋松露


viviON賞は、西洋松露さんの「ミミミミミミミミ」です。おめでとうございます!

ぱっと見て画面から温度や匂いを感じられる、すてきなイラストだと思いました。色があたたかくてかわいいです。
「耳」のついた食パンを食べているのも遊び心があっていいですよね。

パンがふんわりして柔らかそう。周りの猫たちもかわいいですね。


そして、猫耳の解像度もすごく高いです。皮膚が薄く透明感があって、柔らかさも感じます。
縁皮嚢(えんぴのう)という耳の付け根にあるひだのようなものまで描かれていて、猫の体温や湿度まで伝わってきます。
あと、タフトとも呼ばれる耳に生えている毛、私はパヤ毛って呼んでるんですが、ここもしっかり描かれていてうれしいです。

縁皮嚢、タフト……そんな名前があったんですね。
描き込みから質感が伝わってきます。

絶対に猫好きの方が描いたイラストだと思いました。
ラフに塗られている部分もありつつ描き込むところはしっかり描き込まれていて、バランスについてもよく考えられているんだろうなと思います。耳へのこだわりはもちろん、一枚のイラストとして好きな作品です。
【佳作】ピアス、ほくろ……耳の魅力を引き上げる要素とは

MyBFF/やまだ404

こちらも一目見てかわいいと思った作品です。Y2Kっぽいギャル味を感じます。
ヒト耳にもケモ耳にもピアスがたくさんつけられていて、デフォルメの仕方も上手です。

安全ピンのピアスや魚のヘアピンもかわいくて、アクセサリーへのこだわりを感じます。

そうですね。とくに、ピアス耳の擬獣化の仕方がすごくいいと思いました。


金髪の子ですが、内側にもピアスが開いているのが特徴的です。安全ピンの位置が人間でいう耳たぶ辺りだとすると、これは耳の上部で頭側に近いフォワードヘリックスですかね。ここに開けるのはピアス好きならではの発想じゃないでしょうか。

黒髪の子がつけているのは、片側がお皿の形になっているラブレットスタッドです。口元につけたとき邪魔になりにくい形なのですが、耳にも結構つけますね。この形状を選ぶあたりもピアス好きの方だな、と思いました。

にゃぽさんがお好きなピアスの種類はありますか?


オタクはみんな好きなやつだと思ってるんですけど(笑)、ヒト耳の方についている、2箇所の穴を繋ぐインダストリアルはやっぱり好きですね。

イイだろ?コレ!/道雲みるく餅

人間の耳を描くのが一番上手だと思いました。
ヘリックスから耳の内側に入り込んでいく部分、耳輪脚(じりんきゃく)って名前らしいんですが、イラストだと省略されがちなんです。ここがあると立体感が出るし好きなポイントなので、しっかり描かれていて「やったー!」となりました。
Y字形の出っ張り、対耳輪(たいじりん)の塗り方も耳の存在感に繋がっていますね。



またまた初めて聞く名前が……!
確かに耳の内側まで詳細に描かれていますね。耳をしっかり観察されていることが感じられます。

名前は今回のために調べました(笑)。
軽く資料を見たくらいでは出せない描写だと思います。耳珠(じじゅ)付近にあるほくろからもフェチを感じますね。

ケモ耳との質感の対比もすごく上手です。パヤ毛もあってうれしい。

先ほどの作品と同様、ケモ耳とヒト耳の両方が描かれているタイプのイラストですね。

個人的にはどっちもついている方がうれしいですね。やっぱり多い方がいい。
こちらの作品は、ケモ耳とヒト耳の両方にイヤホンをつけているのもユニークな表現でおもしろいです。

HotDog🌭💫🐶/天川たまを〜

応募作品には、耳を別のものに置き換えている変化球のイラストもいろいろありました。その中でもホットドッグというチョイスがいいなと思った作品です。
おいしそうに描かれていますし、ホット「ドッグ」でちゃんと犬らしいシルエットになっているのもかわいいです。

発想の広げ方、落とし込み方がすごいです。ホットドッグらしいモチーフが散りばめられていて、キャラクター全体のデザインも凝っています。

テーマパークで着けるカチューシャのようなかわいさがありますね。実際、ハンバーガーやサンドイッチをモチーフにしたものを見たことがあります。

食べ物モチーフのつけ耳なんてあるんですね。
こちらのホットドッグは、この形状でありながら音も聞こえているみたいです。
耳らしい形はしていませんが、ちゃんと音は聞こえています。
<作品の説明テキストより>

ヒト耳が描かれていないけど、このホットドッグ耳は生えてるのか飾りなのかどっちなんだろう……と気になっていましたが、耳として機能しているんですね(笑)。そこまで考えられているのもすごいです。
耳を描くときのポイントは「立体感」

受賞作品は以上となりますが、せっかくなので他の耳へのこだわりついてもお伺いしたいです。


ケモ耳なら、犬耳やうさ耳などももちろん好きです。
ダックスフンドのような垂れ耳だと、薄さや奥行きを感じられる表現になっているとうれしいです。
うさ耳は、付け根の手前に耳の外側部分が見えていると「おっ」と思います。
ヒト耳の話でも少し触れましたが、立体感が大事なのかもしれません。

小さいパーツでも、構造を立体で捉えられているかが肝心なんですね。
ファンタジー寄りな、エルフ耳についてはいかがでしょう?


(イラスト:にゃぽ)

エルフ耳は、人間の耳をベースにしてどう変化させているかを見るのが好きで、自分が描く上でもよく考えます。
正解がないので個人的な好みや解釈の話になりますが、私は軟骨の形や大きさを耳の長さに合わせて変形しますね。細いままよりも骨の存在を感じられるので。

なるほど! 実際の生物の骨格をもとにして考えるのは、ファンタジー生物あるあるな気がします。
総評



388件ものご応募ありがとうございました!

描き手の耳に対する解釈をたくさん見ることができてうれしかったです。
どの応募作品も、違った趣向で耳の魅力を絵にしてくださっているのがすごくいいなと思いました。

今まで持っていなかった視点がいっぱいで、さまざまな発見がありました。耳にスポットを当てた作品をもっと見てみたくなりますね。

テーマに対する皆さんの試行錯誤や考えみたいな部分が作品から見えて、私自身も創作意欲が刺激されました。
イラコンっていいものですね。審査員という貴重な機会をいただきありがとうございました。

耳への理解が深まったインタビューでした。ありがとうございました!
▼結果発表ページ
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執筆
GENSEKIマガジン編集部
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