こんにちは。GENSEKIマガジン編集部です。2023年7月15日から16日にかけて、原宿でGENSEKI展覧会2023が行われました。今回はその一部始終をレポートいたします!
GENSEKI展覧会2023に展示された作品
まずは展示された作品を一挙ご公開します(作家名は敬称略、また撮影をしたのが展覧会前であり、実際に展示された作品とは少し異なるものもあります)。
『安心剤』出水ぽすか(GENSEKI顧問)
『【邪姫】オメガ・デスワーム【OBAKE Proj】』さいとうなおき(GENSEKI顧問)
『夢と現実と著者近影』ぬこー様ちゃん(GENSEKI特別審査員)
※両面印刷、裏面は展覧会のみで公開
GENSEKI展覧会イラストコンテストさいとうなおき部門最優秀賞
『変化の向こう、初めて感じる空と風』構造飾
GENSEKI展覧会イラストコンテストさいとうなおき部門特別賞
『Hikari』こなたしろ
GENSEKI展覧会イラストコンテストぬこー様ちゃん部門最優秀賞
『天才だと思ったあの子は、ただの努力家だった。』YOOKI
※両面印刷、展示会では両面とも展示
GENSEKI展覧会イラストコンテストGENSEKI部門最優秀賞
『孵化』るう
GENSEKI推薦枠
『みちびき』ねこいた
GENSEKI推薦枠
『awareness』たいやき
GENSEKI推薦枠
『光るきみへ』バンドウリナコ
GENSEKI推薦枠
『大地に憧れて』彩木ぴすこ
GENSEKI推薦枠
『テスト明け』ヲノダエマ
『街』
斎藤充博(GENSEKIマガジンライター)
※中心部はアクリルミラー、映っているのは作者
どうでしょうか……?
現在ご活躍されている作家さんから、売り出し中の作家さん、また「作品」を作ること自体がほとんど初めてという作家さんまで、バラエティに富んだラインナップになっています。
これは展覧会が楽しみです!
展覧会の準備
作家さんたちの思いのつまった作品たちをを、GENSEKIスタッフで展示していきます。
搬入された作品を開封するたびにスタッフから「おお~」というどよめきがあがります。すでにデジタルでは何度も確認しているイラストなのですが、印刷された実物を見ると新鮮に感動するんです。この感動、展覧会に来てくれる人にも伝わるといいな……。
作品の配置は事前に計画していました。でも、現場で実際に見てみると「なんか違うような……?」「もっといい配置があるかも……?」と悩みはじめてしまいます。
最終的にこの3作品はこんな感じの配置で決まりました。
他の作品も試行錯誤しつつ配置していきます。
段々と展示の形になってきました。なんだかワクワクしてきますね。
物販も準備しています。左側はさいとうなおき先生のイラストが表紙の『GENSEKI展覧会2023パンフレット』。右側は最近GENSEKIが出版した画集『GENSEKI art book 2023』。手前にあるのはさいとうなおき先生の『OBAKE colection 限定キラカード』。
作家さんのステッカーも用意しました!
協賛していただいたワコムさんのブースも準備OK。最新の液タブが試せちゃいます。
GENSEKI展覧会2023開催~!!!
展覧会の会場は、原宿のキャットストリート(日本で一番オシャレな場所だと思います)にある建物の2階にあるギャラリー。外からもわかるようにポスターを貼っています。
さて、ここまでスタッフがずっと心配しているのが来客です。
GENSEKIというサービスは開始して2周年(ちなみに、この展覧会はGENSEKI2周年の記念事業でもあります)。スタッフ一同、全力で認知拡大をがんばっていますが、それでも世間からはまだまだ知られていない存在と言えるでしょう。
果たして、人が来てくれるのか……?
その一方で、今回の展覧会は出水ぽすか先生、さいとうなおき先生、ぬこー様ちゃんのような、高い人気がある方の作品も展示しています。
逆に、人が大量に来て、パニックになる可能性も……?
いったい、どうなるんでしょう? まったく見えない中、スタートの時間が近付いてきました。
会場の外をみると、すでに2名の方が並んでいます。ありがたい……! 少なくとも、「人がぜんぜん来ない」という結果にはならなさそうです!
開場してしばらくすると、続々と来場者の方が増えてきました。
この展覧会の大きな特徴が「ほとんどのイラストに触れる」こと(一部アナログの作品には触れません)。出水ぽすか先生のイラストにも、手触りを意識した印刷がされているのがわかるでしょうか? 多くの来場者さんが触って驚いていました。
在廊予定のなかった、GENSEKI顧問のさいとうなおき先生が急遽来てくださいました! 展覧会には小さなお子さんもたくさん来場されていたのですが、小さなお子さんにとても優しく対応されていたのが印象的でした。
GENSEKIマガジンで連載をしていただいている、ぬこー様ちゃんも在廊してくださいました。ぬこー様ちゃんは、自画像こそ美少女ですが、ご本人は「屈強な男性」です。本人を見られるチャンスに、たくさんの人が来ていました。
斎藤充博さんの作品の『街』は、鑑賞している人も写り込む作品です。斎藤充博さんと一緒に写真を撮っていった方が多数!
作家さんと来場者との方だけではなく、作家さん同士も仲良くなってくれていました。リアルイベントを通じてたくさんの繋がりが生まれていく様子を目の当たりにすることができて、GENSEKIとしてはとてもうれしい!
結果として、こちらが予想していた以上の人に来ていただけました。ちょっとギュウギュウづめになってしまうような時間帯もあったのですが、パニックになるようなことはありませんでした。
ちなみに、展覧会の期間はものすごい猛暑でした。特に2日目は身の危険を感じるほどの暑さ。
みなさん、暑い中、よく来ていただけました……。
ともあれ、みなさんに楽しんでいただいて、大きなトラブルもありませんでした。来場者の方からは「2回目はいつになるの?」という声もいただいております。至らない点も多数あったのですが、初めての展覧会としてはまずまずの成功だったのではないでしょうか。
すべてはご協力いただいた作家さん、そして来場していただいた皆様のお陰です。本当にありがとうございました。
次のステップに向けて見えてきた課題
さきほどまずまずの成功……とは言ったのですが、今回の展覧会が完璧だったというわけではもちろんありません。
GENSEKI展覧会2023は「イラストの価値をもっと高めるためにGENSEKIは何ができるのか」という問いから始まったものです。
今回は「まず展覧会をやってみる」というところから始めましたが、「イラストを展示して販売する」ことを目標にしています。そう考えていくと、今回の課題や反省点も見えてきました。
まず、2日間という期間はどうだったのか。今回は試験的に2日間で始めましたが、来場者の方からするとちょっと短く感られたのではないかと思います。
それに、物販にもっと力を入れても良かったのではないか。これだけたくさんの来場者さんが来てくれたのだから、いろいろな種類のグッズがあるとよかったと思います。次回があるとしたら家で飾りやすいサイズのイラストボードを用意してもいいかもしれません。
そして、これらを解決できる社内リソースは……? 今回はGENSEKIチームが通常業務と並行して行っていました。おりしも初の画集『GENSEKI art book』の出版も重なり、なかなか大変なことに……。
すべては模索中で、次の展覧会(開催自体も決まっていません)で解決できるかどうかもわかりません。
ただ、今後もGENSEKIはクリエイターの未来のために、引き続きがんばっていきたいと思っています。これからも、皆様なにとぞよろしくお願いします!
執筆
GENSEKIマガジン編集部