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トップクリエイターの年間平均売上は897万円! noteの収益化と活用方法について中の人に聞いてみた

こんにちは。ライターの斎藤充博です。僕は子育てコミックエッセイをSNSに掲載していて、それをnoteにまとめています。

内容はこんな感じ。描き続けていたら、そこそこの量が貯まってきました。そうするとだんだんと、こんな欲望が湧き上がってきます。

noteって、課金するための機能がいろいろ備わっていますよね。でも、僕のnoteのフォロワーは950人くらい。収益化って、数千人くらいのフォロワーがいる人がやっているイメージがあります(僕の勝手なイメージではありますが)。

やってみたいけど、僕なんかがやっても、大した収益にはならないんじゃないか……? どうなんだろう?

そこで今回は株式会社noteに突撃。noteでクリエイターの企画サポートをしている鳴海淳義さんにnoteの収益化についてお伺いしました。

左:筆者、右:鳴海さん

鳴海さん、僕の漫画ってぶっちゃけ稼げそうですか~???

この記事を読んでわかること

  • イラストや漫画を描いている人のnoteの収益化について
  • イラストレーターがnoteで仕事を獲得するための活用方法
お話を聞いた人

鳴海淳義
note株式会社でクリエイターのサポートをするディレクター。個人では「narumi」名義のライターとして活動しており、noteのフォロワー数は3,531(2023年10月現在)。
X:@narumi
note:narumi

ライター(絵も)

斎藤充博
ライターだけど、漫画を描いたり、イラストを描いたりしている。漫画が好きなので、なんとか収入のメインにしていきたいと思っているが……。
X:@3216
note:斎藤充博

斎藤
というわけで、僕の漫画はnoteを使って稼げる可能性はありますか?

 

鳴海
noteのディレクターとして、斎藤さんの漫画は拝見していますが、可能性は十分あると思いますよ。

 

斎藤
noteの中の人にそう言われると心強いですね。 でも、やってみようとすると悩むことも多くて……。

 

鳴海
なるほど。それでは一つ一つ解説していきましょう。

まずはnote課金機能の基本を理解しよう

鳴海
まずは、noteの課金機能の基礎的なところから説明しますね。noteの課金形態はざっくりとこんなふうになっています。

鳴海
「有料記事」は記事1本ごとに「この続きをみるには」という有料のエリアを設定します。読者がお金を払うと、その有料のエリアが見えるようになるというわけです。

さらに「有料記事」を複数まとめた「有料マガジン」という形で販売することも可能です。

 

斎藤
これは単純でわかりやすいですよね。有料記事を買ったこともあります。

 

鳴海
「月額制サブスクリプション」(以下、サブスクリプション)は読者にお金を毎月払ってもらい、その期間はコンテンツが見放題になるというものです。

 

斎藤
この「サブスクリプション」には2パターンあるわけですね?

 

鳴海
そうなんです。一つは「定期購読マガジン」です。これは例えば「クリエイターが月に記事を5本アップするので、読者は毎月1,000円払って読む」というようなものになります。

もう一つは「メンバーシップ」です。これは「定期購読マガジン」のように記事をアップするのに加え、掲示板で交流したり、Zoomなどのツールで話をしたり、と様々なことができます。

 

斎藤
すると「定期購読マガジン」より「メンバーシップ」を選んだ方がよさそうですね? 話を聞いた限りだと「メンバーシップ」は「定期購読マガジン」の完全上位互換のような気がします。

 

鳴海
おっしゃる通り、「メンバーシップ」は「定期購読マガジン」の上位互換なんです。これから「サブスクリプション」を始めようとされる方には「メンバーシップ」をおすすめしています。

noteって本当に課金してもらえるのか?

斎藤
仕組みの方はわかったのですが、実際にnoteって課金してもらえるのものなのでしょうか? そこがすごく気がかりで……。

 

鳴海
これはnoteに限らずですが、ファンがクリエイターのコンテンツに課金するのは、現在当たり前になってきていると感じますね。

 

斎藤
そういう話って、いろいろなところでよく聞きますが……。ホントかな~って思ってます。

 

鳴海
数字の話をすると……。noteで一度でも収入を得たことがある人は12.7万人を超えています(※1)。また、noteでトップ1,000人の年間売上平均額は897万円になっています(※2)。

※1:2014年4月から2023年3月の累計
※2:2022年11月期

斎藤
897万円……! マジですか。僕が新卒で入った会社だったら課長クラスだな。厳しいノルマと社内の付き合いを、20年以上はこなし続けて、それでやっと届く数字だ……。なんと夢のある……!!!

 

鳴海
この売上を支えているのが、個人の方の課金額になります。「ARPU」(Average Revenue Per User)という指標があるのですが、ここでは「noteに課金したことがある人の中での月額平均課金額」としています。その額は月に約2,650円ですね。

 

斎藤
「課金したことのある人の中での平均」というと、ちょっと実態は見えにくそうですが、意外と高いような気がしますね。

 

鳴海
実態の一例として、僕の話をすると……。僕も月3,000~4,000円くらいはnoteに課金していますね。1,000円のサブスクを一つ、500円のサブスクを一つ、そして有料記事や有料マガジンをいくつか買っていくと、そのくらいにはなります。

 

斎藤
けっこう課金しているんですね。そういえば、僕も課金したことはあるわけだし、クリエイターにお金を払うこと、やってたな……。

 

鳴海
この「ファンがクリエイターに直接課金できる」という仕組みはnoteの特徴ですよね。

自主的に漫画を描いて、収益を得られるプラットフォームって、note以外にもいろいろあると思うんです。ただ「広告収入」が還元されるというパターンのプラットフォームも多いのではないでしょうか。

こうした広告モデルでまとまった収入を目指すのって、本当に莫大なPVが必要なんです。PV目当てに刺激的なことを描く方向になってしまいかねない。

 

斎藤
ああ~。そうですよね。僕もライターの端くれとして、PVに依存する形の広告モデルが大変だという話はよく知っています。

鳴海
noteでは、ファンからの課金が収入になります。個人の志向なので、どちらかがいいとは言い切れませんが、莫大な数の人に読まれるために意識を使うか、自分のファンと一緒に生きていくか。どっちがいいか? という話になるとは思います。

どんなふうにnoteの「メンバーシップ」でコンテンツを収益化させる?

斎藤
それでは、ここからが本題です。僕がnoteで収益化するにはどうしたらいいでしょう? 現在僕はフリーランスでライターや漫画家や編集者をやっていて、まあ暮らせるくらいの金額は稼げています。

課題として感じているのは、仕事のほとんどがクライアントワークであることです。クライアントの都合でおもしろい表現に制限がかかることは日常茶飯事。

それに、発注を受けるような形ではなく、自分自身の発信でお金を稼ぎたいという気持ちもあります。これ、なんとかならないか~っ! って気持ちがずっとあるんですよっ!!!

鳴海
noteで斎藤さんの課題感はクリアできそうですよね。「メンバーシップ」を始めれば、斎藤さんのペースでコンテンツを提供できますし、斎藤さんの発信ですからクリエイティビティが誰かに制限されるということはない。

 

斎藤
ですよね? 「メンバーシップ」はよさそうです。ただ「メンバーシップ」を始めるにしても、どういうものを提供すればいいのか、と……。

 

鳴海
斎藤さんはすでにnoteにたくさんのコンテンツをアップされていますよね。たとえば漫画の「妻と僕」とか「のんちゃんデイズ」とか。拝見したのですが、じんわりとしたおもしろさがあるなあ、って思いました。

妻と僕|斎藤充博|note

のんちゃんデイズ|斎藤充博|note

斎藤
そうなんです! じんわりとしたおもしろさが……あるんです! ひょっとしたら、ないのかな~って思って、くじけそうになったこともあるんですが、ありますよね?

 

鳴海
あります、あります(笑)。いまは無料ですが「課金してもいいな」という人もきっといると思うんです。

 

斎藤
それも考えたことはあるのですが……。ただ、「とにかく無料でも読んでほしい」という気持ちもあるんですよね。

 

鳴海
その気持ちもわかります。それならば、漫画の最後に有料ゾーンを設定してみるのはどうでしょう。「課金してもらっても何もないけど、みなさんの課金のおかげで、これが描き続けられます」というようにするんです。

 

note収益化のためのアイデア
漫画の最後に有料ゾーンを設定してみる

 

斎藤
う~ん。それはですね、一部の漫画で試しにやったことがあります。でも正直そんなにいただけなくて……。読者からの気持ちはうれしかったのですが!

 

鳴海
やったことありましたか。それでは、作品の全部ではなくていくつかを有料化するのはどうでしょう? 斎藤さんの「のんちゃんデイズ」のシリーズは分量がかなり多いですよね。これだけの分量があるのであれば、半分くらいは有料でも読者は納得するかなと思います。

 

note収益化のためのアイデア
すでにたくさんコンテンツがあるのなら一部だけでも有料にしてみる

 

斎藤
なるほど。ただ、僕は漫画をnoteだけじゃなくて、X(旧Twitter)にも上げているんです。いまのアドバイスを実行しようとすると、「noteだと課金されちゃうのにXだとタダで全部読めちゃう」みたいなことが発生してしまいますよね? それはどうなんだろう、という気もしていて……。

鳴海
Xに上げることは重要ですよね。斎藤さんを知らない人の目に触れる機会なので、継続した方がいいと思います。

ただ、Xは以前上げたコンテンツは読まれにくいという実感があります。肌感覚ですが1週間以上前のコンテンツをさかのぼって読もうとする人はあまりいないと思うんですよ。

それならアーカイブとしてnoteにもアップしておいて、「探せばXにあるけど、探すのが面倒な人はnoteで買ってね」というやり方もアリだと思います。 

note収益化のためのアイデア
拡散用のSNSとストック用のnoteを使い分ける

 

斎藤
ああ~よさそうですね。雑誌と単行本の関係にも似ていて、わかりやすい。

 

鳴海
他にもXには漫画の一部だけ見せておいて、残りはnoteで見てもらう、みたいなやり方もいいと思います。
 
斎藤
そういうことをやっている人もよく見ますね。いずれにせよ、SNSとどう組み合わせるかというのは、けっこうキモになりそうです。
 

鳴海
リターンを漫画ではなくて、他のサービスと組み合わせるという手もあります。
Discord(クローズなSNS)を立てて、そこで読者の人達と交流するとか、斎藤さんが絵を描いているメイキングを動画で配信するとか。

 

note収益化のためのアイデア
交流やメイキングなど、作品以外のものを出してみる

 

斎藤
Discordは楽しそう。絵のメイキングに関しては、見たい人はいないんじゃないかな~って思います。そんなに技術があるわけでもないし……。

 

同席していたGENSEKIマガジン編集者
(突然会話に入る)いや、私はメイキング見たいですよ! 見たい人は他にもいるんじゃないかな……?

 

鳴海
見たいですよね? 需要あると思いますよ。それにメイキングだと、新たにコンテンツを作る手間がかからないじゃないですか。それに、普段やっていることを見せることって、ファンにとってはすごく意味があるものだと思います。

僕はとあるポッドキャスト番組のサブスクリプションに入っていますが、そこでは公開収録の模様をライブ配信したりしていますよ。


斎藤
どうせ収録するならメンバー限定の特典として見せるのはいいですね。

料金ってどうしたらいい?

斎藤
もう一つ聞きたいことがあります。サブスクリプションを開設するとき、料金って、いくらにしたらいいですか? 加入しやすい金額があったりしませんか?

 

鳴海
これは本当に難しいところで、一概には言えません。ただ、僕がよくアドバイスするのは「安くしすぎないこと」です。高くして後悔する人はいないんですけど、安くしすぎて後悔する人はいるんですよ。

 

斎藤
やっぱりそうなんですね。僕は月額200円くらいかと思ってましたが……。もうちょっと高く設定した方がいい?

 

鳴海

斎藤さんが漫画コンテンツで月額課金をはじめるなら、500円とか、700円とか、そのくらいの価格からスタートしてもいいんじゃないですかね。

例えば漫画を1本読むのを200円に設定する。そして、500円でメンバーシップに入ると読み放題になる。ある程度まとまった量を読むのなら「メンバーシップの方がお得」ってなりますよね。

 

note収益化のためのアイデア
サブスクリプションの価格はちょっと高めに設定した方がいい

 

斎藤
なるほどね~。なんか「あいつ稼ごうとしているぞ」って思われるのが嫌で、弱気になっちゃいそうですが、ここはきっちりと設定した方がいいのか……。

 

鳴海
漫画『左ききのエレン』で有名なかっぴーさんの料金設定はおもしろいです。かっぴーさんのサブスクリプションは500円、1,000円、3,900円と3種類あります。そして、提供されているものは全部同じなんですよ、

note.com

斎藤
かっぴーさんを応援する気持ちが強い人はたくさん払う、というわけですね。

 

鳴海
受け手側にも「作品のために多めにお金を払って応援したい」というニーズはありますよね。

 

斎藤
かっぴーさん、61,393フォロワーいるんですね……(2023年10月現在)。すごい……。

 

鳴海
本当にすごいです。

 

斎藤
鳴海さんの個人的な感触をお伺いしたいんですが「斎藤だったらこのくらい稼げるだろう」っていうのはありますか? 目標が欲しいです。

 

鳴海
斎藤さんだったら「自分が住んでいるマンションの家賃を稼ぐ」くらいを目標にしてもいいんじゃないでしょうか?

僕は会社員をしていますが、ライターとしての副業や、noteなどで家賃くらいまで稼げると、生きていく上でだいぶ気持ちがラクになりますよ。

斎藤
家賃かぁ~! ウチの家賃は15万円ですよ! noteで、毎月15万円も本当に稼げるのかな……。

 

鳴海
実際にそこまでいけるかどうかは別として、目標設定として非現実的ではないと思います。

 

斎藤
そうなんだ! 目指せ家賃! ですね。

note収益化のためのアイデア
目標ができるとモチベーションも上がる

収益化は難しそう……だけどnoteを仕事に活かしたい!

斎藤
僕の話はいったんここまでにして……。実はGENSEKIユーザーである2人のイラストレーターにも来てもらっています。「きびのあやとら」さんと、「かちこ」さんです。

中央:きびのあやとらさん、右:かちこさん

斎藤
2人ともnoteを使っています。そして、イラストレーターとしてバリバリやっていきたい、という人です。ただ、noteのフォロワーは僕よりもずっと少なくて、正直なところ収益化を考える段階ではなさそうなんですね。

鳴海さん、この2人に仕事に役立つnoteの使い方をアドバイスしていただけませんでしょうか……?

 

鳴海
もちろんいいですよ!

おもしろいイラストエッセイを載せているけど、あまり読まれていない……

相談者

きびのあやとら
X:@kibinoayatra

note:きびのあやとら(フォロワー数167)

きびのあやとら
私はSNSをメインにイラストや漫画の投稿をしています。noteはサブ的に、長めの文章を添えたイラストエッセイなどを投稿しています。正直、自分ではどの記事もおもしろいと思っているのですが、あまり読んでもらえず、スキ数はいつも2桁止まりで……。

また、私は仕事を絶賛募集中です。noteを使って仕事を依頼されるいい方法はありますか?

きびのあやとらさんのnoteより

鳴海
拝見しました。すべてのエピソードにエッジが立っていておもしろかったです! 読まれるためには、記事の「タイトル付け」を工夫してみるといいのではないでしょうか。

例えば、この記事には現在「最初で最後の体育会系【スポーツジムスタッフ】」というタイトルがつけられていますね。ただし、これでは読者が記事の内容を想像しにくいと思います。

 

きびのあやとら
どうすればいいでしょうか?


鳴海
noteの記事のタイトル付けは内容の出し惜しみをしないことが重要です。そこで、以下のような点に気を配ってみてください。

  • 書いている人はどんな立場なのか
  • 誰に向けて発信しているか
  • 「だれが」「何をして」「どうなったか」まで書き込む
  • 本文を読む必要がないくらいタイトルの情報量を多めにする

こういったことを考慮して、例えば以下のような形にしてみるのはどうでしょう。
「運動嫌いのデザイナーがスポーツジムで働いてみたら超絶バッドエンドで幕を閉じた話」
……作ってはみたけど、ちょっと長いですね。これではnoteの一覧画面やSNS上で途切れてしまいます。15〜25文字程度で考えてみるといいと思います。

noteで仕事を獲得するためのアイデア
読者の目を引くタイトルをつけよう

きびのあやとら
「スポーツジムスタッフやって年下の先輩にバチくそいじめられた話」なんてどうでしょう? 

 

鳴海
おもしろいですね。読みたくなるいいタイトルだと思います!

 

きびのあやとら
もう1点、noteを使って仕事を獲得する方法はどうでしょうか?

鳴海
自分ができることを整理してnoteに載せていきましょう。noteをショーケースのように使っていただくんです。

 

noteで仕事を獲得するためのアイデア
noteに自分がやれることをどんどん載せていく

 

きびのあやとら
現在でもある程度は自分のやれることを載せていますが、ショーケースにするにはどうすればいいでしょうか?

 

鳴海
noteに「プロフィール」と「仕事依頼」を設定しましょう。noteでは書いた記事を「プロフィール」と「仕事依頼」に設定して、ホーム画面に表示できるんです。

きびのあやとら
私、どっちもやってなかったです!

 

鳴海
仕事を獲得したいクリエイターの方は、両方設定した方がいいですね。こうすることでnote全体を「仕事待ちのモード」にする。クライアントもコンタクトを取りやすいはずです。

noteで仕事を獲得するためのアイデア
「プロフィール」と「仕事依頼」を設定して「仕事待ちモード」に

きびのあやとら
なるほどー! ありがとうございます。

アドバイスを受けて

具体的なタイトルの付け方を教えていただきましてありがとうございました! いわれてみると、私のnoteで唯一伸びてる記事って、タイトルが明確なんですよね。さっそく今つけてるタイトル全部変えようと思います。

イラストエッセイは「こういうお仕事がしたい」と思って始めたので、このままサンプルを増やしていけば夢が叶うかもしれない! とやる気が出てきました。

教えていただいたプロフィールとお仕事依頼の記事をさっそく作成したら、それだけで立派な営業ツールになり、ただの公開日記帳とお絵かき帳から進化できてうれしかったです。

ブログやWebサイトをイチから作るのは大変ですが、いまあるnoteを育てていく作業は楽しくて私に向いている気がします。フォロワーやスキの数は気にせず、まずはショーケースとして充実させていきたいと思います。いつかは私も家賃を夢見て(笑)がんばります!

「みんなのフォトギャラリー」にイラストを投稿しまくっているけど、この使い方ってアリ?

相談者

かちこ

X:@nao_riorio24
note:かちこ🌻イラストレーター(フォロワー数55)

かちこ
私はちょっと変わった使い方をしていて……。「みんなのフォトギャラリー」(noteに画像を投稿すると、他のクリエイターが自分の記事の見出し画像として使える機能)に自作の挿絵をたくさん投稿しているんです。これまでに80枚ほど投稿して、600回使ってもらえました。

私は挿絵の仕事がしたいと思っています。「みんなのフォトギャラリー」を通じて私の絵をいろんな人に使ってもらって、もっと私が「挿絵を描く人」として認知されたいんです。このnoteの使い方、どうでしょうか?

かちこさんのnoteより

鳴海
ありがとうございます。使いやすそうなイラストばかりで、すごいですね! 作戦はすごくいいと思います。

 

かちこ
ありがとうございます!

 

鳴海
ただ、ちょっともったいない点もあると感じました。noteはだれかのストーリーを読むのが好きな人が多く、読んでくれる人が多い場所です。イラストにストーリーを添えるともっと読まれると思います。

 

かちこ
ストーリー……? どんなふうにすればいいでしょう?

 

鳴海
現在は「画像投稿」で、イラストをアップして、キャプションのように短文を添えていますよね。これを「テキスト投稿」にして、イラストを見出し画像と記事中にアップしてもいいかと思います。このやり方でもみんなのフォトギャラリーにイラストは登録可能です。

本文にはかちこさんの日記を書いたり、エッセイを書いたり、絵を書いたときに考えていたことを書いたりするのはどうでしょう。こうした情報はかちこさんのファンが増えるきっかけになります。

 

かちこ
イラストを見てもらおうという気持ちが強くて、文章まで気が回ってませんでした……。

 

鳴海
きびのあやとらさんにもお話ししましたが、タイトルも重要です。現在では「みんなのフォトギャラリー投稿006」のような形になっていますよね。ただ、ストーリーを付けていくと、タイトルもおのずと変わってくるはずです。

 

かちこ
ありがとうございます! やってみます!

 

noteで仕事を獲得するためのアイデア
一つ一つの記事を読み物として独立させよう

 

アドバイスを受けて

noteの機能を使ってできる工夫や編集部目線でのアイデアを惜しみなく教えていただけて、さらに可能性が広げられそうでワクワクしています。これまではただイラストをストックしていたのですが、それだけではもったいない場所でした!

今後さらにコンテンツとしても充実させて、noteがきっかけでいろんなお仕事に波及していけるように、楽しみながら活用していきたいと思っています。

取材を終えて

note株式会社のミッションは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というもの。そして創作を続けるにはお金が必要になってくる。そこでnoteは収益化の機能があるそうです。

これは本当にその通りだと僕も思います。創作を続けるのって、お金が必要ですよね。

僕は実際にどこかのタイミングでnoteに上げている漫画を有料にしようかな、と思っていますが、けっこう緊張しますね。課金していただけるか、いただけないか。読者からのジャッジが下される感じがします……(誰だってタダで読めた方がいいには決まっているしね)。

そんなジャッジは下されたくない。でも、やらないとどこかで途切れてしまいそうで……。あとは勇気だけだ!

 

最後に今回鳴海さんに教えていただいたことをまとめまーす!

 

note収益化のためのアイデア
漫画の最後に有料ゾーンを設定してみる
すでにたくさんコンテンツがあるのなら一部だけでも有料にしてみる
拡散用のSNSとストック用のnoteを使い分ける
交流やメイキングなど、作品以外のものを出してみる
サブスクリプションの価格はちょっと高めに設定した方がいい
目標ができるとモチベーションも上がる

 

noteで仕事を獲得するためのアイデア
読者の目を引くタイトルをつけよう
「プロフィール」と「仕事依頼」を設定して「仕事待ちモード」に
一つ一つの記事を読み物として独立させよう

みんなもnoteを活用していきましょう~!

取材協力

note株式会社

Web:note株式会社
X:@note_PR

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企画・取材・執筆:斎藤充博