GENSEKIマガジン

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ノスタルジックと可愛さ、心がどこかほっとする幻想的な景色を描くーイラストレーター・tabi

優しいタッチでレトロ・ノスタルジー感のある風景を描き、
MVイラスト、広告など、幅広いジャンルで活躍中のイラストレーター・tabi氏。

海や自然、純喫茶や路地裏など、懐かしい日々を連想させるモチーフと、
ペンギンなどの動物が暮らすかわいい世界観を組み合わせたイラストは、
ファンタジックでありながら、見る人をどこかほっとさせる。

夢と現実を繋ぐイラストの秘密を、今回は特別に詳しく語っていただいた。

新たな構図や色合いへのチャレンジ

『Until dark』

ーー沢山の作品を描かれていますが、ご自身の代表作だと思うものを教えていただけますか?

tabi:2つ浮かんだのですが、1つ目は『Until dark』です。夕方、空が黄色から紫に染まっていく時の虹色の雲とお花畑、どちらも描きたくて制作しました。これを描いた時はまだ、色数の多い絵や、大胆な構図の作品は出したことがなく、発表する時とても不安だったのを覚えています。

ーーご自身で試したことのない色と手法だったのですね。

tabi:こんなに雲だけで面積を占めている構図を描いたのは、多分初めてでした。以前は色数を制限した絵が多く、モチーフや建物などをもう少しきっちり描いていたのですが、だんだん抽象的なアプローチに変わっていきました。

ーー変わってきたのは、心境の変化があったのでしょうか。

tabi:もともと風景などを描くのは好きだったんですが、2021年に『花便り』という絵を描いた時にモネや印象派の絵画の影響を受けました。「過去の作品の色使いから学びたい」と美術展に行ったり抽象画の本を買って研究しながら、色やタッチを取り入れ始めました。

ーーカラフルな色合いがとても素敵です!もう一つの代表作品も、ご紹介お願いします。

tabi:もう一つは『海中喫茶』です。よく行く喫茶店に、ガラス貼りの大きな窓があり、そこから外を見るのがとても好きで。ここを絵にするなら「大きなガラスが水槽で、そこにペンギンや、熱帯魚のような綺麗なお魚が泳いでいたら面白いな」と思って描きました。

『海中喫茶』

 

ーーこのピンクやオレンジは熱帯魚のイメージなんですね。

tabi:ポップで楽しいお魚コーナー、といった感じを絵にしたいと思いました。喫茶店の静かで青くて暗い所で、コーヒーを飲んでる横に、お魚が泳いで…。

ーー夢の様な空間です。明るくカラフルな水槽にパッと目が惹きつけられます。

tabi:大きな水槽を見せるなら、下からのアングルのほうが映えるかな?と、構図も試行錯誤しながら描きました。撮りに行った参考写真とは違うアングルになってしまったので、難しかったです。

ーーテーブルの裏も見える構図で、参考写真がないと難しそうです。

tabi:どうなってるのか分からず頭の中で一生懸命考えました。この絵から少しずつ構図を意識するようになり、1枚目の『Until dark』に繋がりました。上手くいかない時もありましたが「見せたいものをちゃんと見せれるように描いていきたい」という思いが強くなっていきました。

ーー二つの代表作は、どのぐらいのお時間で描かれたんでしょうか?

tabi:『Until dark』は2時間半、『海中喫茶』は3時間半です。描く前にPCで1時間ぐらい、撮った写真を見たりモチーフの資料探し。それから「どんな画面にしよう?」と、1枚の絵に2、3パターン構図やカラーラフの別データを作るので、倍ぐらいの時間はかかります。
デジタルに慣れていない頃は、16時間など、もっと時間がかかっていましたね。そのスランプが抜けた2021年の秋頃、いっぱい絵を描きたい意欲が湧き始めて描いていたら、だんだん効率化していきました。

ーー効率化とは、どのようなことでしょうか?

tabi:最初にモノクロで画面を作り、大体のモチーフ・コントラスト・見せたいものを決めます。その後グラデーションマップという、明暗に合わせて色を置き変える機能を使い、ある程度色を仮置きします。そうやってイメージしやすくしてから、実際の塗りに入る、という感じです。
以前は描いてる途中でふと全体を見たら、明度や彩度があちこちバラバラで、調整に時間かかって塗り直したり無駄な工程が多かったのですが、今は塗る色に迷わなくなりました。

ーー普段お使いのソフトにグラデーションマップ機能があったのですか?

tabi:iPadでProcreateというソフトを使っていて、それに入っています。でも多分、CLIP STUDIOやPhotoshopなど他のソフトでもできると思います。

ーーいつもiPadで描かれているのでしょうか、何インチをお使いですか?

tabi:今は全部12.9インチのiPad proで描いています。イラスト全体をサムネイルの様に縮小して確認したり、逆に細い所は拡大するので、ある程度の大きさは必要です。ただ大きすぎると、今度は目が疲れてしまうので、これが丁度いいですね。

好きなモチーフから湧き上がるイメージ

『May』

ーーイラストによくペンギンが登場するのも気になります!なぜでしょうか?

tabi:ペンギンが好きで(笑)猫や犬を散歩させてるように、ペンギンもいたらいいなと思って描いてみたら結構しっくりきて。「絵だからペンギンだって居ていいな」と、それから色々な所に登場するようになりました。
お仕事で「ペンギンも描いて欲しい」とご依頼頂くこともあり、嬉しいです。

ーー依頼まで!好きな気持ちが他の方々にも浸透して行ったのですね。

tabi:最近だと今年6月の「マゼフェス(マゼランペンギン クラフトフェスタ上越)」というイベントのフライヤーとポスターで、ペンギンと風景を描くお仕事をご依頼いただきました。

ーーそれはどういう経緯でご依頼が来たのでしょうか?

tabi:2021年に「奈良ペンギンランド」というイベントがあり、SUZURIで作った自分のペンギンの服を着て見に行きました。それを見た主催の方に「ペンギンですか?」とお声かけ頂き、名刺をお渡しして。それで後日、イベントに出ませんか?とご依頼いただきました。

ーーリアルな繋がりで。ペンギンすごいパワー持ってますね!(笑)

tabi:ペンギンの縁です(笑)今年4月にも「あべのペンギンバザール」というイベントでグッズを出しました。6月の上越は委託で参加予定です。ペンギン作品の作家さんや、主催の方、みんな盛り上げようとすごく尽力してらっしゃいます。

ーー絵を描くだけでなく、ペンギンという好きなもの繋がりという切り口がとても面白いです。

『行ってきます』

ーー作風について意識している事や、こだわりがあれば教えてください。

tabi:ほっとするような、ちょっと落ち込んでる時、笑顔になれるような絵が描きたいです。見てくれた人が「癒された」「元気になったよ」と言って下さることが多く、今後もそういう絵を作っていきたいです。
こだわりは、ほっとする空気を作るためにも、抜け感があるような画面作りを意識しています。お花1枚1枚を細かく綺麗にというよりは、色や筆のタッチで描いて、あまり緻密に描かないように。

ーー確かにtabiさんのイラストは、ちゃんと描いてあるのに抽象的で、ホッとする不思議な空気が流れています。

tabi:抽象的すぎると何が描いてあるかわからなくなるので、バランスがすごく難しいですが、抽象画を見るのも好きで、そういう空気感も入れたいとは思います。

ーー絵を拡大して見ると、すごくアナログ感があるのですが、あえて出すようにしてるんでしょうか?

tabi:そうです。元々パステルとか油彩みたいな感じが好きなので、それをどうにかデジタルでもできないかなと思って。綺麗でツルッとした画面よりは、ざらっと手作り感がある様なものを描きたいと思っています。

ーー最近の藤の花のイラストも、タッチの塩梅がすばらしいです、植物が本当にきれい。

tabi:ありがとうございます。私のタッチで藤を緻密に描くと、本当に何かわからないものになりそうで、どこまで描き込むか悩みました。植物も勉強中で、元々あまり植物や水は得意ではなかったので、沢山描こうと1、2年、Twitterに上げる絵で練習しました。

ーーなるほど、「お花を取り入れていきたい」という目標があったのでしょうか?

tabi:はい、花がすごく好きなので、描きたいと思って。自然のものは、直線で描く様な決められた形じゃないので、形を捉えるのが難しいんですが、描けたら一番楽しいモチーフでもあります。季節ごとの花が描けたらいいなと思っています。

絵の中の「自由」を掴む

『子どもの日』

ーー絵を描き始めたきっかけや、イラストレーターになるまでの経緯を教えて下さい。

tabi:絵自体は2、3歳位から描いてたと思います。どこに行くにもペンと紙を持ってお出かけしていたそうです。中学3年生の時に板タブレットを買い、沢山ではないのですがデジタルも描き始めた記憶があります。
板タブにphotoshop Elementsがついてきたので、自分で分からないなりに触って覚えていました。高校に入ってからは3年間、アナログで美術の基礎を習いました。

ーーその後はアナログとデジタル、両方でずっと描かれてきたのでしょうか?

tabi:それが、高校は人生で一番絵について悩んだ時期で、自分の絵や創作について分からなくなってしまって。辛くて、卒業してからしばらく「絵を辞めよう」と5年以上全く描かない期間がありました。
なのでデジタルイラストでまた絵を描き始めたのは、多分ここ2、3年の話です。
知人から、ポストカードだけ1800枚ぐらい展示されるイベントに一緒に出ない?と誘われて、「あ、じゃあ絵描かなきゃ」と。iPadもあるし、ポストカードなら絵のサイズも大きくないから、描けるかも!と思って描き始めた事が、現在のスタイルのきっかけだと思います。

ーー知人の方に感謝です!tabiさんの絵が見れるようになって良かったです。

tabi:その時出したポストカードで、チョコミントのパフェにペンギンが乗ってる絵を描いたんですが、ペンギンもその辺で目覚めた気がします。

ーーとても大事なきっかけでしたね。そこからTwitterなども始められたのでしょうか?

tabi:はい、本格的に投稿し始めたのは2年ぐらい前からです。最初はあまり慣れてないですし、技術的にも描けないものが多すぎて、枚数が全然なかったので、また独学で色々と描きながら。

ーー現在の独学というのは、どのような感じでされているのでしょうか?

tabi:絵の展示を見たり、カメラの構図についての本や、イラストの教本も沢山出てるので、片っ端から試しました。人体の分厚い本を買って、クロッキーやドローイングをしたり、背景は背景で「パースって何?」と、建築や風景として描く本など何冊もあります。
「これ描きたいんだけど、どうしたら描けるんだろう?この本に載ってるかも!」という感じで、あまり勉強とは思っていなかったです。今思えば勉強だったのかな?(笑)

ーーそれはかなり、描けるものが増えそうです。

tabi:増えました。私の絵は色が特徴的と言われることが多いのですが、魅力的な配色や、自分では思いつかない色の組み合わせを知りたいと思っていたらどんどん増えて(笑)配色の本だけで10冊以上持っています。本屋さんには新しい本を探しによく行きますね。

『Nemophila』

ーー本以外でも、情報収集の方法はあるでしょうか?写真を撮ったり、Pinterestなど。

tabi:それは結構します。例えば「世界のかわいい散歩道」(MdN編集部)、「日本の美しい花暦」(はなまっぷ)などの写真集を見て、「行きたいな」と思ったら写真を撮りに行くこともあります。外国など今すぐ行けない場所だったときは、WEB検索のきっかけにします。

ーー描きたいイメージを写真で撮って描くことは多いんですね。

tabi:そうですね。あまり「これを撮りにきた!」と行くというよりは、出掛けた時に気になった物を撮るようにしています。ネモフィラを去年、今年と描いているんですが、実際にネモフィラ畑のある公園に行って写真を撮り、「こんな風だったな、あれを描けたらいいな」と思いながら制作しました。

ーー特に絵が上達したなと感じたタイミングはありますか?

tabi:上達してるのか自分ではあまり分かりませんが、あえて言うならここ数ヶ月が一番じゃないかと思っています。
絵を再開した頃は、描きたくても手も頭も追いつかなくてやめてしまった絵が何枚もあったんです。それをここ数ヶ月で「今なら描けるかも!」とリメイクするようになり、「数年前はこの絵を表現できなかったけど、今はこんな風に描けるようになったんだ」と思うことが増えました。

ーーそれはとても上達した証だと思います。

tabi:以前は参考画像を見てもどうなってるのか分からず、構図を考える余裕もありませんでした。
それが最近は頭の中でカメラの視点を動かすような感覚で「この絵はこのアングルから描いたけど、こっちから見た感じにしたほうがもっとよくなるかな?」と考えられるようになり、アイデアラフも増えて、自由度が上がりました。

フレッシュな空気や好奇心で気持ちを切り替えて

『花便り』

ーー影響を受けたイラストレーターさんや漫画家さんなどはいらっしゃるでしょうか?

tabi:漫画は「カードキャプターさくら」や「セーラームーン」が好きな世代で、少女漫画の可愛い女の子が描きたい、という所から絵が始まったと思います。絵に直接の影響はないかもしれないですが、さくらの女の子のふんわりした可愛い感じや、カードのお花、風、水などの繊細なモチーフの感じは、今も心のどこかにあると思います。
イラストレーターさんだと、くまおり純さん、しまざきジョゼさん、しらこさんの絵も好きで、影響を受けています。

ーーそういったものがtabiさんのオリジナリティに繋がったんですね。SNSでフォロワーが増えたきっかけはありましたでしょうか?

tabi:初めて万単位のいいね数になったのは『星拾い』のイラストの時です。ただ、フォロワーさんも1万人を越え、やっと見てもらえる事が増えたと思った矢先、一旦またスランプの様になってしまい…数ヶ月絵が描けませんでした。

『星拾い』

ーーそれはお辛いですね

tabi:気候に体調が左右されやすく、夏バテだったかもしれません。気候がよくなった10月ぐらいから、また絵が描けるようになってきて。描けない間もあちこちお出かけしたり写真を撮ったりしたので、海とか花とか街とか描きたいテーマは多くなっていて、投稿数も増えました。それで沢山見てもらえるようになり、去年2万人ぐらいだったフォロワーさんが、8万人ぐらいになったと思います。

ーーアイデアに詰まった時などの、リフレッシュ方法をお聞かせください。

tabi:お出かけです!(力説)

ーーおでかけ。本当に大事なんですね。

tabi:すごく大事です。散歩してると、色んな匂いや音が入ってきて、一旦頭がリセットされて、新しく他に描きたいものも見つかったりするので、描けないと思ったら出かけるようにしてます。

ーー絵と離れて違う刺激を見つけに行くんですね。他に、趣味があればお聞かせ下さい。

tabi:美味しいご飯が好きなので、変わった野菜や季節の山菜、見たことない材料や調味料を見つけては、調理するのが好きですね。以前、スーパーのアジアンフェスでマンゴーを初めて自分で買ってむいて、失敗しました(笑)種の向きと逆に切ってしまい、上手くいかず全部スプーンで食べました(笑)

ーーさいの目にペロっとするの、憧れますね(笑)好奇心からということでしょうか?

tabi:食べたことないから食べてみようとか、餃子フェスやビールフェスみたいなイベントに行って、普段食べれない物を食べようとか。食べ物ばかりですが(笑)好奇心からの趣味かなと思います。

新しい挑戦も楽しんで描く

『掃除中』

ーー現在は専業でイラストレーターをされているのでしょうか?

tabi:はい。以前は兼業でしたが、今はイラストのお仕事だけでやっています。

ーーどのような仕事をされていますか?また、お仕事が増えたきっかけは。

tabi:最初のお仕事は、個人の方のMVイラストでした。そこから、アプリや商品の広告などが増え、MVイラストと合わせて、現在もお仕事を頂いています。

ーーMVイラストは、背景のイラストでしょうか?

tabi:キャラクターも描きますし、Vtuberの方の「歌ってみた」などを私の絵柄で描くという仕事が多いです。私が思いつかないキャラクターの可愛さで新鮮です。曲を聞きながら「こんな感じが浮かぶな」とラフを描いて、詰めてという感じで、楽しいですね。

ーー普段とはまた別の楽しみがあるのですね。それは納品までどのぐらいの時間がかかるのでしょうか?

tabi:大体1か月位です。絵を描く以外に、メールでやり取りしたり、ラフチェック、申請など、納品までにいろんな行程が挟まるので、普段の絵のようにはいかないことが多いですね。

ーーMV以外のお仕事は、どのような感じですか?月に何本ぐらいお仕事を受けてらっしゃるのでしょうか。

tabi:あとはPRなどの広告です。InstagramやTwitterを見て連絡下さって、実際の商品が届いて使って描くものや、アプリ広告などを描いたりしています。今は、個人も企業も両方、本数も可能な限り受けています。

ーー今まで手がけた中で、一番思い出に残ってるお仕事や、作品があれば教えてください。

tabi:最近では「ずっと、もっと、つなぐぞ。au #大阪環状線をアートでつなぐぞ」のお仕事が記憶に残っています。「未来の大阪環状線を描く」がテーマで、普段は現実の世界を描くことが多く、未来がどうなってるかを描くことはなかったので、新しい挑戦でした。

(C)KDDI ずっと、もっと、つなぐぞ。
au 『 #大阪環状線をアートでつなぐぞ』西九条駅イラスト

ーー東京の山手線でも一連の企画があり、印象に残るとおっしゃるイラストレーターさんは多いです。皆さん嬉しかったようですね。

tabi:デジタル媒体ではなく実際に印刷され、駅に大きく飾られたのを見た時は、とても嬉しかったです。ラッピング車両を直接見たくて、探しに行った日にたまたま自分の絵の車両に乗れて!嬉しくていっぱい写真を撮り、家族に送りました(笑)

ーーすごい!私でも家族がそんなことになったら大騒ぎします(笑)他にも、イラストレーターをしていて幸せな瞬間があればお聞かせください。

tabi:お仕事で、クライアントさんが喜んで下さって、納品後に感想をいただけた時や、個人制作をUPしたら、ちょっと辛かった方が「何か楽になりました」とコメント下さった時などです。見た方が喜んで下さって、嬉しい感想を頂いた時が一番幸せだなと思います。

ーー最後のご質問ですが、やりたいなと思っている絵のお仕事や、これはやっていきたい、と思っていることがあれば教えて下さい。

tabi:一番したいのは装画のお仕事です。物語にはいろんな登場人物がいますし、単純に本や小説を読むのも好きなので、携われたらなと思います。元々紙も好きなので、紙媒体になるものはやりたいですね。
本の内容をしっかり表現するお仕事がしたい、というのは長年の夢です。

 

「落ち込んでいる人が笑顔になれるような絵を描きたい」と語ってくれた、tabi氏。

その言葉の通り、イラストに登場する可愛らしいペンギンの姿やアナログタッチの優しい風合いは、見る人の心にじんわりと沁みわたるような心地よさをもたらしてくれる。

日々描き続けることで進化し、イラストの自由度がさらに増してきたというtabi氏の次回作にも期待大だ。


tabi(Twitter:@tabisumika/Instagram:@tabisumika
動物と自然をモチーフに、優しくて、どこか懐かしさを感じさせる世界観を描くイラストレーター。MVのイメージイラスト、広告イラストなど商業イラストも手がける。『ILLUSTRATION2022(飛翔社)』掲載。