GENSEKIマガジン

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色とりどりの個性豊かなキャラクターが生まれるまで - イラストレーター・は~たん

オリジナルの妖精キャラクターを中心に、独自の世界観で次々とキャラクターイラストを生み出すは~たん氏。

 

そのキャラクターたちは、ひとつひとつが個性が際立つデザインでありながら、一体感も感じられるのが魅力だ。

今回のガチロックアイドル「RALF」公式イメージキャラクターコンテストの受賞を始めとして、イメージキャラクターの依頼も多いというは~たん氏に、これまでの経歴から今後の展望まで詳しく伺った。

こだわりの詰まったキャラクターデザイン

『ガチロックアイドル「RALF」公式イメージキャラクターコンテスト特賞作品』

『ガチロックアイドル「RALF」公式イメージキャラクターコンテスト特賞作品』

ーー今回のRALF公式イメージキャラクターコンテストに応募してくださりありがとうございました。ぴったりのイメージキャラクターだと思います。

は~たん:ありがとうございます。

ーーこのキャラクターのコンセプトなどをお伺いしてもよろしいでしょうか。

は~たん:今回のキャラクターは、「狼になりたいうさぎ」というテーマだったので、可愛いうさぎが狼の被り物を被っているイメージを最初に思いついて制作を始めました。RALFさんがロックなアイドルということでしたので、ピアスだったり、ちょっと奇抜な衣装でその強さっていうのを表しています。募集キャラクターのイメージに不完全さを取り入れたいということでしたので、ボタンの糸のほつれだったり、綿が飛び出してるようなところを入れさせて頂きました。

ーーすごい細部までこだわって制作されてるんですね!何のソフトで描かれてるのですか?

は~たん:これはCLIPSTUDIOPAINTというソフトで描いてます。線もツールではなく手描きで引いているんですよ。

ーーすごく綺麗な線だなと思いました。描き方をどこかで習ったりされたんでしょうか?

は~たん:ずっと独学でやっていたんですけど、3年前から2年間、デザインやイラストの専門学校に通っていて、もう少し深い所まで学びました。

ーーGENSEKIコンテスト以外にも、他のコンテストに応募することはよくあるんでしょうか?

は~たん:最近コンテストに応募することに力を入れ始めていて、今回のコンテストを見つけました。RALFさんが、私が普段見ているアイドルさんの雰囲気に似ていて興味があって応募しました。
普段から可愛いさとダークさが混ざってるようなキャラクターが好きなので、今回のコンテストにぴったりだなと。

ーー今回のイラストはどのくらい制作時間がかかったんでしょうか?

は~たん:今回はあまり細かい塗りではないので、5時間くらいで制作しました。割と描くのが早いって言われていて、下描きの構図とかさえ思いつけばその後は早いんですけど、デザインで時間がかかってしまうことはよくあります。

ーーなるほど。今回はこれだというデザインがすぐに見つかったということですね。ちなみにGENSEKIに登録していただいたのはいつ頃になるんですか?

は~たん:RALFさんのコンテストに応募させていただくときに登録させていただきました。他のコンテスト応募者の方の作品を見ることができて、雰囲気を掴みやすいのがすごくいいなと思いました。あと、基本的に過去に描いたイラストも使っていいんですよね?そこが珍しいなって思って。応募がしやすくていいですよね。もっと早く知りたかったです。

ひとつのキャラクターに、ひとつのモチーフ

『七福妖精の宝船』

『七福妖精の宝船』


ーーご自身の代表作だなと思うイラストがございましたら、ご紹介をお願いします。 

は~たん:前に七福神をイメージして描いた妖精のキャラクターがあって、それで本当の七福神のように宝船を描きたいと思って制作したイラストです。

ーーめちゃくちゃ緻密で、すごく可愛いですね!こちらのイラストのこだわりポイントがあればお伺いできますでしょうか。

は~たん:宝船ということで、縁起がよさそう・開運効果がありそうなイメージにしたいと思い、全体的に黄色や金みたいな色になっています。あとは、質感を和紙っぽく加工していて、そういうところでも宝船をイメージした感じに制作しました。

ーーその和紙みたいなテクスチャーは、キャンバスをそういう感じに加工できるんですか?

は~たん:CLIPSTUDIOPAINTにそういう機能があって。最後に和紙風にするっていう機能でやりました。質感を合成する機能をこのイラストを作成する時に知って、こんな便利な機能があるんだって感心しました。結構イラストの雰囲気が変わるんですよね。

ーー自分の作風について、意識していることやこだわってるポイントがあればお伺いできればと思います。

は~たん:普段から妖精キャラクターというシリーズを制作しているんですが、各キャラクターに一つモチーフを決めています。例えば、桜だったとしたら桜の妖精っていうのを最初に決めてからデザインしてたり。あと意識していることは、そのキャラクターの配色で、色の数が多くても色の配置を調整して、全体を見た時にばらついて見えない配色を心がけています。イラストを見てくださる方にも、配色は褒めていただいています。

『個展 ふんわり妖精展』

『ふんわり妖精(左上:紅葉の妖精、左下:青虫の妖精、右上:銀杏の妖精、右下:桜の妖精)』

ーー先程専門学校に行かれていたと仰られていましたが、そこではどういう勉強をされていたんですか?

は~たん:CLIPSTUDIOだったり、illustratorとかPhotoshopっていうソフトの勉強だとか、あとはデッサンをする授業もあったり、私が今まで触れてなかった動画の制作だったりとか。あと、缶バッチなどを自分で作ったり、グッズ制作のことについても教えてもらいました。

ーーデザインの授業もあって、イラストのことも勉強するっていう感じなんでしょうか。

は~たん:そうですね。あとは絵の具で、あんまり形がはっきりしたやつじゃなくて、芸術的な感じに絵の具をベタベタと塗るような色の置き方を学んだりしていました。

ーーなるほど、それで絵にまとまりが出るんですね。この妖精キャラクターのようなデフォルメっぽい頭身で描き始めようと思ったのはいつ頃なんですか?

は~たん:昔からカービィとか可愛いキャラクターがずっと大好きで。その後にスマホゲームにハマったのが影響していると思います。私はあんまり人のキャラクターを描くのが得意じゃなくって…。そこからカービィのような可愛いキャラクターとスマホゲーム風のイラストが合体して、今の作風になりました。

ーーなるほど、確かにそのままスマホゲームでデビューできそうなキャラクターだなと思いました。そういうお仕事も来そうですね。

は~たん:来たら嬉しいですね!本当に。

個展がイラスト上達の転機

『個展 ふんわり妖精展』

『個展 ふんわり妖精展』

ーー絵が上達したなということを感じたタイミングや転機がありましたらお伺いできますでしょうか。

は~たん:2年前に個展を開いたんですけれども、その時が上達したタイミングです。
その時に展示したのが先程お話したあの妖精キャラクターの立ち絵でして。妖精キャラクター自体は中学3年生ぐらいから高校生の時期にかけて80体ぐらいのキャラクターを色鉛筆で描いていたので、それをデジタルイラストで描き直していったんです。学校に通いながら2ヶ月で20点くらいの新しいイラストを制作して、個展当日には40点くらいのイラストを用意できて、個展を成功させることができました。

ーーその話をもらった時は、どんなお気持ちでしたか?

は~たん:昔から個展には憧れていて、やりたいとは思っていたんですけど、実際話をいただくと、部屋全体を飾れるほどの作品がないっていうことに気づいて不安ではありました。でもなんとか20点を制作したので、絵もそのときにかなり上達しました!

ーーいいですね。個展で嬉しかったことはありましたか?

は~たん:Twitterのフォロワーさんが県外から来てくださったんです。キャラクターの豊富さをすごい褒めていただいたり、先程お話した配色だったりとか、Twitterで見てるのより全然良いって言って頂けて嬉しかったですね。

自分のキャラクターが活躍する嬉しさ

『ふんわりピクニック』

『ふんわりピクニック』

ーーイラストが趣味から仕事に変わっていって、フリーランスに進もうと思ったのは、どういう経緯だったんでしょうか。

は~たん:中学2年生ぐらいの時に福祉イベントがあって、そのイベントのイメージキャラクターのデザインを頼まれたことがあったんです。それを見た東京の広告会社の方から専門学校に入って1年目の時にイラストでの仕事を初めて頂いて、それがイラストレーターに進みたいと思ったきっかけです。

ーー現在のお仕事はどういう流れで入ってくるんでしょうか?

は~たん:まだイラストレーターになりたててで仕事は多くはないのですが、先程の東京の広告会社の方から企業のセミナーで使うカットイラストを頼んでいただいたり、母のお店に来るお客さんの中で、お店を持っている方からイメージキャラクターなどを頼んでいただいていますね。

ーーではイメージキャラクターの依頼が多いんですね。

は~たん:そういう話をいただいたのは本当につい最近なんですけどね(笑)イメージキャラクターのご依頼をいただけることに感謝しています。

ーー描きたいものでもあるし、ニーズにもぴったりですね。今まで手がけた作品やお仕事の中で、一番思い入れがあるものがありましたら、お話しいただけますでしょうか。

は~たん:思い入れ深いのは、先ほどお話した中学2年生の時の福祉イベントのキャラクターを任せていただいたことです。中学生というまだ早い段階でそういう仕事ができて、そのキャラクターがイベントで着ぐるみになったり、タオルなどのグッズにもなったりしました。自分のキャラクターが使われるっていう嬉しさがあったので、それが一番思い出に残ってますね。

ーーでは、次のご質問をさせて頂きたいんですけども、イラストレーターをやっていて幸せを感じる瞬間と、逆に辛いと感じる時があれば、お伺いできればと思います。

は~たん:キャラクターを頼んでいただける時点ですごく嬉しいですし、実際に自分で満足のいくキャラクターを描けて、それでお客さんにそのイラストを見せた時にとても喜んでいただけると本当に幸せだなと思います。
逆に辛かった経験は、まだあまり仕事の要領がつかめていなかった時に、一つのイラストにとても時間がかかってしまって、自分の好きな絵を描く時間が無くなってしまったのが辛かったですね。今は仕事のイラストの時間のかけ方がなんとなく分かってきたので、時間も取れるようになってきました。

ーー確かに初めてだと分からないですよね。

は~たん:他には、今まであまり描いたことないテイストのイラストを頼まれたときに、バランスが難しくてクライアントさんの希望通りに描けず悔しい思いもしました。

ーーすでにいろいろお仕事をされていると思うんですけれども、今後やってみたいお仕事がありましたら教えて頂ければなと思います。

は~たん:今回のように公式のキャラクターとか、ご当地キャラクターやゲームのキャラクターイラストを担当できたらなと思います。

ーーいいですね。ご当地キャラクターだとまたグッズになるかもしれないですしね!

は~たん:そうですね。今回のRALFさんのイメージキャラクターも、ぬいぐるみだったり、グッズになってくれたらとても嬉しいなと思っています。

 

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は〜たん(@hartanote

イラストレーター・妖精作家❁#ふんわり妖精団。
RALF公式キャラクター『らるふちゃん』/お菓子の扇屋・林家つる子さんイメージキャラクター『つるたん』/サモンズイラストコンテスト4年連続受賞

 

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