こんにちは、GENSEKIマガジン編集部です。
ペンタブレットなどを開発、販売している Xencelabs(センスラボ) と MSY株式会社 の主催で開催した「Xencelabs × GENSEKI クリエイター応援ハロウィンイラストコンテスト」。
灸場メロ先生を審査員にお迎えし、551作品ものご応募をいただきました!
灸場先生のポジティブなフィードバックと的確なクオリティアップ術、描きおろしイラストのアイデアについてまで、沢山の学びがある選考レポートです!
ゲーム会社を経てフリーランスとして活動。アーティストや、アプリゲーム、版権コラボイラストなどを中心に手掛けている。代表作に、にじさんじ 葛葉『Sweet Bite』ジャケットイラスト、SINSEKAI RECORD 詩道/Shido ビジュアル担当など。
インタビューした人
kao
お絵描き大好きライター。GENSEKIマガジンでメイキングやイラコン記事などを担当。いちユーザーとしてイラコン応募も楽しんでいる。
【大賞】テーマにしっかり沿い、にぎやかな色やモチーフが上手にまとめられた1作
灸場
大賞は無加糖OCHAさんの『「「どのお菓子にする?」」』です。
今回は本当に沢山ご応募いただき、どれもレベルが高かったため、大賞の1点を選ぶのは難しかったです。そのため、まずは佳作としていくつか選び、その中から賞を決めていきました。
・一枚絵の中に物語性や心情が分かる描写などはあるか
・ハロウィン(色やモチーフなど)を意識したイラストになっているか
この審査ポイントを2つとも満たしている作品を大賞と優秀賞に選定し、審査ポイントを1つ満たしているだけでも、クオリティが高い作品は佳作に選ばさせていただきました。
kao
この作品を大賞に選んだ決め手はどんなところでしたか?
灸場
キャラクターのデフォルメ具合や小物、シチュエーションがハロウィンによくあっています。2つの審査ポイントがしっかりクリアできているかを意識しながら選びました。
モチーフの数が多くてもごちゃっとせず、絶妙にまとまっています。2作品の色の使い分けも素敵です。淡く暖かい感じと冷たくおどろしい二面性があり、絵にこれだけの表現の振り幅がある、というアピールポイントになっていると思います。
kao
大賞作品ですが、さらに上を目指してできることはあるでしょうか?
灸場
反射光を全体とは反対の色で入れてみて、絵の見栄えを変えてみるのもいいと思います。例えば1枚目の作品なら、大きい猫の右下に紫色の反射光がふわっと入っていて、周りを引き立たせています。その色を他の小物にも鋭利な反射光のハイライトとして入れたら、絵の情報量も増やせそうです。
ただ、現状のように色にまとまりがあることは、それはそれでいいことなので、あくまで私だったらどう加筆するか、の話にはなりますね。
1枚目のイラストは今年のハロウィン用で約20時間、2枚目のイラストは3年前のハロウィンのときに約30時間かけて制作しました。どちらもハロウィンの不気味さを表現しつつ、ドキドキするようなワクワクするような一夜を描きました。色味にはとことんこだわり、カラーラフの時点で何度も調整を重ねています。
物語性のあるごちゃっとした可愛いイラストが好きで、1枚目は不思議なお菓子屋さん、2枚目は暗い路地裏でのワンシーンを切り取って、女の子に焦点があたるように構図を考えました。
2枚目の女の子の足元にはたくさんのお菓子。三つ編みとかぼちゃの帽子がよく似合っていて、お化けから子猫を守ろうとしています。このイラストを見てから、1枚目のお菓子好きな魔女を見ると……?
ちょっと不気味で、ドキドキワクワクな来年のハロウィンも楽しみです。
【優秀賞】テーマ表現や物語の面白さでクオリティが高い5作品
灸場
ドクロと踊るキャラクターの、不思議な世界観の作品です。表情やポージング、反射光もきれいですね。
絵柄とハロウィンを見事にマッチさせているところに、作家性を感じて優秀賞に選ばさせていただきました。
難しいハロウィンカラーをまとめて、ぱっと見の印象もうまく収められています。
kao
「ハロウィンカラー」には、どんな配色があるのでしょうか?
灸場
オレンジと紫、だいたいこの2色が入っていると、ハロウィンとして認識しやすいです。ただ、今回のコンテストでは、水色や奇抜な色が入っていてもハロウィンと思える作品もありました。私も拝見していて勉強になりましたね。
kao
クオリティの高いイラストですが、さらに一歩、できることはあるでしょうか?
灸場
色がまとまっているのはきれいなのですが、画面全体のコントラストが均一な印象です。中心に顔があるので、そこにハイライトで焦点を当てるといいと思います。ソフトライトのレイヤーを使って、ぼかしブラシで薄く白を乗せるなどすると、もっと目が行くようになると思います。逆に四隅を暗く落としてみたり。最後の仕上げに、そういった演出があってもいいと感じました。
ハロウィンに関する逸話で登場する「十字架に救いを求めつつ、かぼちゃのランタンを手にこの世とあの世の狭間をさまよう男性」がモチーフです。(諸説あり)
ハロウィンを楽しむのと同時にハロウィンの意味、また日本の西洋文化の伝来や歴史に興味が広がれば面白いと思いました。
灸場
この逸話は知らなかった……。時代設定が新鮮で、和とハロウィンを掛け合わせた感じが珍しかったです。物珍しさがありつつ、小物も詳しく描かれていて見事にマッチしていますね。私自身、意外性があるものが好きなので、ビビっときて優秀賞に選ばさせていただきました。
光の当たるところに対しての影の落とし方に説得力があり、色使いもあわせてクオリティが高いです。左上の方にタイトル文字が入ったら本の表紙になりそうな構図になっていて、そういったお仕事の経験がある方かな? と感じました。
kao
和とハロウィンは珍しい組み合わせなのに、きちんと伝わりますね。上を目指して、アドバイスできる点はあるでしょうか?
灸場
雰囲気はとても素晴らしいのですが、背景のカボチャの口元や窓の透ける薄明かりに、もう少しオレンジの色味を出してもいいかもしれません。手前の提灯を引き立てるために周りを寒色に寄せていると思いますが、オレンジや紫で、寒色と暖色の間の色を入れると、グラデーションが作れていいと思います。
灸場
早い時期に応募されていて、最初からずっと気になっていた作品です。構図やポージングの躍動感に目が引かれます。ハロウィンに、スポーツやストリート風の現代衣装と魔女を掛け合わせているのはなかなか見ないです。独自性が高い表現でありながら、きちんと両者が違和感なくマッチしています。『ハリー・ポッター』のイメージの影響もあり、この子は魔法学校の学生かな? と想像が広がる世界観もいいですね。
kao
とてもクオリティの高い作品だと思いますが、大賞を目指してできることはありますか?
灸場
今回の選考は減点式ではなく加点式で、よかった順というだけなので……難しいですね。大賞との違いがあるとすれば、ぱっと見の印象でハロウィンと分かるか、ですね。左下や背景に描きこめるスペースがあるので、例えば競技用のモニターや、浮遊物、スポーツ用のフラッグなど、カボチャやハロウィン感が出る小物があれば、さらにテーマに近づけられると思います。
灸場
パンプキンを被った紳士や、共食いを見て驚いてる純粋な少年など、キャラクターや世界観が魅力的で好きな作品です。スマホゲームのロード画面を見ているような設定が伝わってきます。
kao
左の子は「少年」なんですね。紳士の顔が見えそうで見えないです……!
灸場
そうなんです。中性的ですが少年だったり、メイン2人の関係が気になります。審査ポイントの「物語性」と理想的な空気感が表現されていて、テーマに沿っていました。
kao
いろいろと描かれているのに、とても見やすいです。
灸場
手前と奥で彩度を使い分けることにより、空気感を演出しており素敵です。手前のキャラクターに比べ、すぐ奥の狼の彩度は落ちついていて、後ろもぼかしています。目立たせたい部分とはしょってもいい部分の情報量のコントロールができているのは、天希さんの強みだと思います。
灸場
それぞれの表情や、アングルがかわいいです。カボチャの頭に入っているお菓子で、この子たちがどれぐらいもらってきたのか対決してきているんだな、と分かります。女の子の肌色で世界観が表現されており、想像力がかき立てられる絵作りができていて、素晴らしいと思いました。
ふわっとした色使いや雰囲気も魅力的です。ラノベや小説の表紙になりそうなテイストも素敵だと思います。
また、長女が難なく優勝したと思ってたのですが、キャプションを読んでカズさんの思うつぼになっていたことに気づきました(笑)。
怪物三姉妹が、仮装する人間の子供に紛れて誰が一番多くお菓子をもらって来れるか勝負!
長女が優勝したようですが……。ポケットに隠してたレシートを三女が見つけてしまいました。
kao
長女、ズルしたんですね(笑)。コンテストではキャプションも大切ですか?
灸場
キャプションを沢山書けば物語が補えてしまうので、選考基準としてしまうのは各コンテストによりけりだと思います。ただ、あるとうれしい、楽しいというのはありますね。もちろん絵が第一です。
この作品は、キャプションを読まずとも、描かれている情報でどんなストーリーが詰まっているのか、じっくり見れて楽しい作品でした。
kao
テクニック面などでアドバイスできることはあるでしょうか?
灸場
コントラストがふわっとしていますが、この画風ならこれぐらいでいいですし、アドバイスできるところはないですね。
あえて細かいところを言うとすれば、左側の女の子の下半身でしょうか。足のあたりのコントラストをもう少し落として、手前のカボチャに視線をいくようにする、といったぐらいです。完成度は高いですね。
【佳作】ストーリーや個性など、強く惹かれるものがある10作品
灸場
メドゥーサに見つかった女の子の「やばいっ」というポーズや口元が好きです。色使いも意識されていて、背景とキャラクターのどちらもきれいだと思いました。魔女のデザインや腰回りの装飾など、随所に描き込みやこだわりを感じます。
kao
佳作に選ばれたのはどんなところでしたか? 優秀賞との違いはあるでしょうか?
灸場
大賞のときと同じく、よかった順に選んだだけで違いはないですね。優秀賞がもっと選べたら、こちらも入っていたと思います。
まずキャラクターに目が行き、次に二人の前後感を見て、手前の子が見つからないように息をひそめている様子が理解できていくのが面白く感じた作品でした。
灸場
海外アニメ『パワーパフガールズ』のような、カートゥーン系のデフォルメされたスタイリングと作風ですね。これがハロウィンのポップな雰囲気にマッチしています。
ビビッドな色使いでもごちゃごちゃせず、色のコントラストでうまくまとめられています。さらに、全体的な見せ方や小物の配置など計算された緻密さを感じられます。
kao
今風のテイストだな、と新鮮さも感じました。
灸場
国内でもミュージックビデオなどでジャンルのひとつとして確立している絵柄で、時代を捉えている感じがいいです。「ビビットなクール少女コンテスト」のようなテーマだと、もっと上の賞も狙えるクオリティの高い作品だと思いました。
kao
今回のコンテストテーマにおいて佳作だったのは、どういった点からでしたか?
灸場
色味やカボチャモチーフにはハロウィン感がありましたが、心情がパッと伝わりにくかったかもしれません。「日本のハロウィンイラスト」としては惜しく感じてしまいましたが、もしかすると海外だったら「これがハロウィンだ」となっていたと思います。
灸場
テーマによく沿っています。「この子たちはお菓子をもらいに来ているんだ」とハロウィンが分かりやすく伝わってきたので、すぐ選考に入りました。猫耳、ドラキュラの衣装など、ハロウィンを伝えようというモチーフが用意されていて、コンセプトが分かりやすい。全体のコントラストや色使いが整理されており、とてもきれいです。
できることとしては、もうちょっと手前の男の子に影を落とすか、後ろの子のコントラストを落として、空気感を出してもいいのかな、とは思いました。
kao
キャラクター同士の距離感が出るのでしょうか?
灸場
そうですね、ほんのちょっとだけですが、前後を出せる空気感があると、よりよくなると思います。
灸場
中性的な吸血鬼に目を引かれました。個人的に私が思うハロウィンのイメージに近く、共感できました。小物の精度も高く、色使いもきれいで、丁寧な作品です。
ワイングラスをこうやって用いると、キャラクターをより魅力的に見せられるんだと勉強になりました。キャラクターを活かす雰囲気を理解して、作品作りができていると思います。
kao
テクニックの高さを感じますが、上の賞を目指してさらに工夫できる点はあるでしょうか?
灸場
きれいなイラストですが、ハロウィンらしい色味が少し弱かったと感じます。オレンジを入れれば分かりやすくなりますが、絵が青っぽいので紫に少し寄せるだけでも、テーマがさらに伝えられるでしょう。さらにハイライトをオレンジっぽくしたら、オレンジ、紫、青とグラデーションもできて、キャラクターの肌の白さもより強調できるのでは、と思います。
灸場
手前の少女のボージング、ピエロのような男の子、マントを被っている従者のようなイメージなど、キャラクターの衣装やデザインが素敵です。構図にもこだわりを感じますね。ヴィラン(悪役)側のキャラクターを主役にした漫画の扉絵のようになっていて、作家性を感じました。
kao
イラストをもっとよくできるアドバイスはあるでしょうか?
灸場
背景に黒を多用して重くなってしまっているので、少し軽くできるといいですね。黒の扱いは難しいです。
月の周りの空のような、彩度の低い緑色をもっと背景に入れると、軽い空気感を表現できます。背景が明るくなると、手前のキャラクターたちにより濃い影が落とせます。左側の背景で奥を明るめにして手前の木を暗くしているのと同じような感じです。
また、顔の鼻部分に当たっている光をもっと目立たせたいので、鼻以外の顔に少し影を落として本当に目立たせたいところだけに光をひとつ置くと、さらに目を引かせられると思います。
灸場
まず、ぱっと見て分かるハロウィンカラーがよかったです。また、女の子の表情や、本の中身、マップのバツ印などが描かれていて、よく見るとストーリーが浮かび上がる作品だと思いました。
kao
物語が想像しやすいですね。絵としてさらに引き上げられる点はありますか?
灸場
絵の中で何を目立たせたいか考えると、猫が飛び出している感じを強調する構図がよさそうです。手前のカボチャのあたりに視点を置いて、猫が画面の手前に向かって飛んでいるようにすると、さらに臨場感が出てくると思います。
灸場
キャラクターデザインに惹かれて選ばさせていただきました。私はゲームが好きなので、このハロウィンサーカス団に冒険の中で出会えたら、と想像を掻き立てられました。楽しそうな構図と、見ていてワクワクするこのキャラクターたちが好きです。
kao
ゲームのハロウィンイベントで出会いたいですね。技術面でアドバイスできる点はあるでしょうか?
灸場
配色が難しい中、ところどころハロウィンカラーが差し込まれていて、テーマによく沿っています。画面上部に月があるので、もう少しハードライトなどでオレンジの光に見えるような色ををふわっと乗せると、イラストとしてより画面が引き締まると思います。
灸場
一枚絵で横長の構図に沢山の要素を詰め込んでいます。大きな熱量を感じて、しばらく見とれてしまった作品です。
kao
モチーフが沢山詰まっていて、どこから見ていけばいいか迷うほどにぎやかです。
灸場
何が起きているのか、ずっと見ていたくなりますね。好きじゃないと描けないほどの緻密さで、楽しんで描いているのが伝わってきました。
テーマにもよく沿っているので、あと工夫できる点があるとすれば、キャラクターの大きさだと思います。「中・小」くらいでまとまっているので、手前中央の男の子や右側の女の子などを「大」にするなど、キャラクターの大きさでもう少しメリハリをつけてもいいなと感じました。
灸場
躍動感ある構図で、女の子の足からはじまり、顔、猫、男の子と、視線誘導が考えられている作品です。コントラストや質感がクールな印象で、ハロウィンイラストとして物珍しさを感じ、選ばさせていただきました。男の子が足元まで見えている俯瞰(ふかん)で、パースにもこだわっていますね。
kao
モノトーンとビビットのバランスも素敵です。さらに上を目指してアドバイスできる点はありますか?
灸場
白から低彩度の落ち着いた色使いなので、わずかなオレンジでも目立たせられていますね。ただ、ハロウィンカラーがもう少し欲しいと感じました。また、タイトルの『お菓子の悪魔が逃げ出したぞ!』という設定が伝わるように、手前のキャンディなどに柄や色を入れてあげるなどもっと分かりやすく描くと、より伝わりやすくなると思います。
灸場
作家性の高いビビッドな色使いと組み合わせに目を引かれました。一見ハロウィンではないようなのに、なぜかハロウィンだ! と思えます。おそらく女の子の衣装が紫にまとまっていることで、絵にもまとまった印象が生まれているのかと思います。鯱ノ丸さんは色のコントロールが素敵で、表情や衣装デザインもとてもかわいいです。
kao
素敵なイラストですが、さらに上の賞を目指すにはどういった点に留意すればいいでしょうか?
灸場
ハロウィンイラストというテーマや物語の面で少し弱かったかな、と感じました。ですが、そのままトレーディングカードになりそうな作品なので「ハロウィンのカードイラストコンテスト」ですと大賞候補になったと思います。
【総評】仕事でも大切な「テーマ意識」を持ち続け、活動を広げよう
kao
コンテスト全体を振り返って、いかがでしたか?
灸場
551作品と、本当に沢山のご応募をいただき、ありがとうございました。どれが大賞でもおかしくないクオリティの高い作品が多く、テーマが違えばこれが大賞という作品が何点もあり、途中何を選んだらいいか分からなくなり、選考には時間がかかりました。
そのためきちんとテーマに沿っている作品からまず佳作を10作品を選び、その中からよかった作品を優秀賞、大賞と繰り上げ、佳作が足りなくなったら次の佳作を……という流れを2、3回繰り返し、選考しました。
kao
選考する際は、まずサムネイルから見るのでしょうか?
灸場
そうですね。テーマの両方にあっているかをサムネイルで見て、クリックして見て、キャプションを読んで……ということを繰り返しました。
今回のコンテストで賞に入らなくとも、違うテーマのコンテストなら大賞に選ばれていたと思うような素晴らしい作品も沢山ありました。とにかくいい作品の数が多かったです!
kao
本当にありがとうございました! 選考はどのような観点で行われましたか?
灸場
2つの審査ポイントの 意図をくみ取れているか、またくみ取ったことをイラストでちゃんと表現できているか、という観点で選考しました。
難しいことだと思います。ですが、これは仕事をする上でも大切な点で、今回のコンテストの経験を活かして今後のお仕事に繋がるように、求めるものを多く設定させていただきました。
このコンテストを機に、参加してくださったみなさんの活動の幅が広がるきっかけになったらいいな、と思います。
kao
今回、先生にもイラストを描き下ろしていただきました。このイラストのコンセプトは?
灸場
「自分自身がわかりやすくテーマに沿って描く、最初の応募者のつもりでやろう」という気持ちで描き進めました。
kao
絵のストーリーや設定は、あらかじめイメージを固めて描くのでしょうか? それとも描きながら思いつきますか?
灸場
描きながらかもしれません。最初はゾンビにお菓子を持たせていなかったんですが、持たせたらユーモアあるかな、と描きながらアイデアを出しました。
kao
応募概要で「楽しみながらお描きくださいね!」と言っていただきましたが、先生も楽しく描いていただけましたか?
灸場
楽しかったですね。実は夏ごろから『原神』を始めたのですが、素晴らしいところが沢山あり、取り入れられるところは取り入れたいと思いながら描いていました。
kao
今回は熱いコメント講評から、先生ご自身のことまでお話いただき、ありがとうございました!
灸場
私もとても勉強になりました。貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
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▼主催
Xencelabs Technologies Ltd.(センスラボ)は、プロフェッショナルのクリエイターのためのデジタルツールを作りたいという思いから生まれた、アメリカワシントン州バンクーバーに本社を置くプロフェッショナル向けのペンタブレットメーカーです。
2003年ゲーミングファーニチャーを世界でいち早く手がけるなか、2005年からはeスポーツ(競技用)製品のトップブランド「RAZER™」とともにeスポーツを啓蒙。その後はカルチャーと連動したブランド「GRAPHT」として、様々な製品を企画、制作、販売。2015年からはよりゲームシーンに注力し、クリエイターとコミュニティとの支援を行いながら、様々なゲームタイトルやプレイヤーとのコラボレーションなども積極的に手がけるとともに、これらの活動を通して、ゲームユーザーのコミュニティ形成と発展に寄与しています。
▼関連コンテスト講評
・テーマの描写力に注目! 灸場メロ先生が選ぶ「彼らの新生活」 イラコン選考レポート
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▼開催中のコンテスト
執筆kao(X:@kaosketch/Web/GENSEKI)
編集坂本彬