「売れることが全てではないけど……」個展と地域性の話





こんにちは、おゆみです。
先日名古屋の個展が終わり、その次の大阪の個展もつい先日終わったところです。
「大阪は原画じゃないと売れない」
これは自分よりもキャリアの長いイラストレーターがおっしゃっていて、他の人もそうだったと耳にしたことがあります。
明確な理由はわかりませんが、大阪で商売をするのは難しいそうです。(ちなみに名古屋もそうだと聞いたことがあります)
関西出身の友人も、「東京はそんなにおいしくないお店ばかりだけど、大阪はおいしくないと生き残れないから安心して外食できる」と言ってました。
なんとなくわかる気がします。
きっと、ケチというわけではないのです。本当に良いものなら高くてもお金を出す。なんとなく、ではお金を払わないのでしょう。
地元の静岡と東京しか住んだことがないので私にははっきりとはわからないのですが、おもしろいものです。
お金の話ばかりしてしまいましたが、売れることだけが展示の全てではもちろんないです。
しかし、展示が始まって即完売する作家は憧れます。お金を払ってでも作品を買いたいと思っている人がたくさんいるというのは、単純に羨ましいです。
それはたくさん儲かっているからではありません。かっこいいから憧れるんです。
1枚売れればそれは素晴らしいことです。勇気を出して絵を買ってくれたのでしょうから、その人に対して感謝してもしきれません。
しかし悲しいかな、競争社会に揉まれ過ぎて他人と自分をまだまだ私は比較してしまいます。
売るために絵を描いているわけではないけども、売れなければ意味がないとも私は思います。やるからには売れる気で。
しかし絵が良ければ、なんでも売れるとも限らないと思います。
自分が良くても欲しいかどうかは別です。サイズだったり、額だったり、値段だったりを考えなくてはいけません。どういう作風かによっても変わるし、どういう層をターゲットにするかでもまた変わります。
私はコレクターが買うような作風の絵ではないので、大きいサイズの絵で描いても飾る場所に困るだろうな、とか。手が届くギリギリの価格帯にしないとな、とか。
私も展示慣れはまだしていないので、やりながら「こうした方がいい、ああしない方がいい」を反省しながら学習しているところです。
やっぱり改めて展示ってめんどくさいです。毎年やっている作家さんはすごいです。
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おゆみ(GENSEKI/Instagram:oyumijp)
平成生まれ、東京在住のイラストレーター。漫画や文章もときどき描きます。
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中村佑介先生からのアドバイスがイラスト上達の転機に。日常とファンタジーの間に住む世界を描くーイラストレーター・mechanism