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自信を持って、好きな気持ちを絵に込めて【くるみつ先生 1on1 レッスン by GENSEKI学生応援プロジェクト】


GENSEKIでは「学生応援プロジェクト」を企画・推進しています。

今回はイラストレーターのくるみつ先生を審査員にお招きし、東京アニメーションカレッジ専門学校大阪アニメーションカレッジ専門学校とのイラストコンテストを開催しました。

この記事では、受賞された3名の方と、くるみつ先生との1on1レッスンをお届けします!

▼応募作品と結果発表はこちら

1on1レッスンの先生

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/kaosketch/20230802/20230802140523.pngくるみつ(X:@krkrkr32Web
イラストレーター。ソーシャルゲームのキャラクターデザインやポケモンカードイラスト、CDジャケットからグッズイラストまで幅広く活動。ポップでとにかく明るいキャラクターイラストを多く手掛ける。
メイキングやスキル講座などのYouTube「くるみつちゃんねる」を運営中。

進行
齋藤佳輝
GENSEKIコンテストの企画設計やBtoB営業を担当。学生応援プロジェクトの1on1レッスンでは全体進行を務める。趣味は飼ってる魚を眺めること。

<目次>
【大賞】画面全体がていねいに描けていて、好きなことを強みにできた作品(ひな)
【優秀賞】抜群のうまさ。演出の強化やショートカットの活用をしてみよう(ひょん)
【優秀賞】共通認識を使うことに長けている。描き続けてスキルを磨こう(焼炭)
【総評】内面的な自信を持って、描くことを楽しもう!


齋藤
今回のコンテストでは「クリアファイル」に使用することを想定したイラストを制作していただきました。東京/大阪アニメーションカレッジ専門学校では毎年学生さんのイラストでクリアファイルを制作しているそうで、それにちなんだコンテストになります。

学生のみなさんには240作品ものご応募をいただきました。その中から、大賞1名、優秀賞2名をくるみつ先生に選んでいただきました!

【審査ポイント】

1.イラストの基礎(画力)があるか
2.伝えたいモノが伝わっているか→キャプションがなくとも「これが描きたかったんだな」「この気持ちが伝えたかったんだな」と思われるようなものが望ましいです!
3.モチーフやテーマがしっかりと定まっているか

 

【大賞】画面全体がていねいに描けていて、好きなことを強みにできた作品


齋藤
みごと大賞に選ばれたのはひなさんです。応募時点では2年制のゲームキャラクターコース2年で、この春卒業され、アニメ会社に就職されたそうです。おめでとうございます!

職業メイドさん

ひな
ありがとうございます。プロの方にイラストを見ていただくのは初めてで緊張しています。よろしくお願いします。

イラストのコンセプトは「ピンク×メイド」です。きっかけは自分でもこういった服を着てみたかったからです。かわいくて、キラキラした世界で人生を謳歌している女の子を描きたくて制作しました。

くるみつ先生
好きなものや興味あることをイラストに詰め込むのは、イラストにおいて一番の強みになります。

また、ただイラストを描いたのではなく、クリアファイルにしたときどう見えるかの配慮もされています。ケチャップ、服のシワ、背景も含めて、しっかり描かれているのもすばらしいです。

絵のクオリティや実力は十分で、僕が講評するのも恐縮なぐらい。ひとつひとつのモチーフから技量の高さがわかり、アニメ会社に就職できたのもうなずけます。


ひな

そう言っていただけてうれしいです。全体的に満遍なく力を入れましたが、特に背景のお札などは気を使いました。手前のメロンソーダが難しく、時間がかかってしまいました。


くるみつ先生
キャラ中心のイラストは、どうしてもキャラだけに力が入りがちです。キャラ以外の部分で手を抜いた処理になっていることは多い。でも、ひなさんのイラストはそういったところが見あたりません。後ろのチェキの光沢感など、しっかり最後まで描き込まれていていいですね。


齋藤
制作時間は14時間で、だいたいいつもこれぐらいとのことですが、いかがでしょうか?


くるみつ先生
僕はだいたい10時間前後なのですが、お仕事をすることを考えても、ちょうどいいのではないのでしょうか。


齋藤

みごと大賞でしたが、今後さらに絵をよくできるポイントはあるでしょうか?

 

くるみつ先生
今回受賞した3名は、僕から何か言えることはないほど、クオリティが高い。なのでどなたにも「僕ならどうするか」という目線でお話しします。

まず、配色と画面構成について。全体はピンクと赤がメインのかわいい配色です。そして、オムライスとケチャップ、ケーキなど、しっかり描かれたモチーフが画面中心より下の方に多い構成です。

その中で、緑がアクセントカラーになっていますね。ただ、メロンソーダの緑の比重がやや大きめで、モチーフが下の方に多いことと相まって、そこに目線が行きすぎる可能性があります。

レタスの緑はささやかに入れられているので、このような感じで全体的に緑が散ったバランスにできれば、もっとキャラに目線を向けることができそうです。

また、これはあくまで僕個人の好みなのですが、色数が多いものが好きなので、右上や左上が少し寂しいかな? とも感じました。


ひな

上の方にモチーフがあるとキャラの顔が目立たなくなることを心配したのと、クリアファイルなので、画面全体をピンクでまとめようと思って、こう描いてしまいました。


くるみつ先生

もちろんピンクでまとめた配色で完成度もしっかりしていて、このままでもすてきです。その前提でさらに描くとしたら、主張しすぎない程度のハーフトーンやドットなどを使えば、いろんな色を入れられると思います。そうやってメインとのバランスを取るのもおもしろいかな、と思いました。

 
齋藤
キャラ自体の完成度はいかがでしょうか?


くるみつ先生

キャラはとてもかわいく、完成度も高いです! カメラ目線でこちらを見てくれていて、しっかり心を掴まれます。 あと何かできるとすれば、表情や構図がちょっとだけ硬いところです。顔も身体も正中線が正面を向いてるので、もう少し首をかしげたり、身体をひねって「あざとかわいい」ポーズにしてもいいかなと思います。


くるみつ先生

ただ、どれもあくまで僕の好みの話かもしれません。ひなさんが試行錯誤してこうなったように、僕がやってみても、この絵にたどり着いたかもしれません。

 
齋藤
ひなさんから、この絵に限らず、質問したいことはありますか?


ひな

今後はアニメーションを描くことになるため、あまり今回のような絵を描くことがないかもしれず、思いつきません……。


くるみつ先生

僕はイラストでお仕事させてもらってる身なのですが、ひなさんも今回のような一枚絵でお仕事をすることは考えませんでしたか?


ひな

描いてみて、こういうイラストを仕事にするのは大変だと思いました。イラストで食べていける自信はないですね……。


くるみつ先生

僕は、ひなさんのイラストは「お仕事で描きました」と告知をされていても、納得できるクオリティだと感じたので、聞いてみました。

仕事にできるかは実力だけでなく運もありますが、「自分をどう発信するか」も重要です。ここまでの実力をお持ちなら、人の目についてお仕事を獲得する方法はいくらでもあるでしょう。もし、イラストで仕事をしたいといつか思ったときは、これで仕事をするぞという気持ちひとつで、十分やっていけると思います。


【優秀賞】抜群のうまさ。演出の強化やショートカットの活用をしてみよう

 
齋藤
次は、優秀賞に選ばれたひょんさんです。3年制の総合コミックイラストコースで、この春から3年目、ゲーム会社などのイラストレーターを目指して就活中とのことです。ただ、現在すでに漫画のお仕事をもらっていて、進路に迷っているそうです。

「負けるわけないじゃん」

ひょん
私もプロの方に講評いただくのは初めてです。よろしくお願いします。

このイラストは勝気なレーサーの女の子で、優勝が決まってこちらを振り返り、余裕のポーズを決める瞬間を切り取りました。ストーリーを感じる一枚にしたいと思い、特に表情に力を入れています。

余裕そうな中にも、彼女のかいた汗からレースの大変さや、それを勝ち抜くための彼女の努力が垣間見えるような絵を目指しました。


くるみつ先生

とにかくものすごくうまい! というのが第一印象です。コンセプトを聞かなくてもわかるぐらい、伝えたいことの印象が強く残るイラストにできています。顔もしっかり描かれていますね。

一番驚いたのはサングラスです。以前、アニメーターの友人と「メガネがしっかり描けるか」にもっとも画力が出るんじゃないかと話したことがあります。形や位置の整合性が取れてないと、頭から顔に下ろしたときに違和感が出る。

でも、ひょんさんのサングラスはそういった違和感がありません。基礎がとてもしっかりされています。服のシワも上手で、自身のこだわりや得意なところを出せているのが伝わります。隙のない一枚です。

 
齋藤
クオリティの高いイラストですが、さらによくできる点などはあるでしょうか?


くるみつ先生

完成度が高くて、レッスンできることがあるのか本当に迷いました。やるとすれば、「疾走感の強化」です。

レースをゴールしたときに舞う紙片で、風の流れがしっかり出ています。そこを踏まえ、画面の右下の白い雲を飛行機雲のように描いたら、風の流れをさらに強化できそうです。


今は雲が白い塊で描かれていて、これはキャラの顔に視線誘導する役目があると思います。ですが、ここを飛行機雲にして集中線のような一本線で描いたら、さらにスピード感や、走り終わった余韻が表現できたら、さらにいいのかな、と思いました。


ひょん

サングラスはこだわって描いたところだったので、ほめていただいてうれしいです。飛行機雲のアイデアは私の中にはなかったので、確かに……! と感じました。


くるみつ先生

よかったです。他に何か言えることというと……基礎に忠実すぎる点でしょうか。基礎ができている前提ですが、表情の演出のためにわざと崩して描く方法もあるんです。

たとえば、口元の位置がしっかり顔の正中線に乗っていますが、表情の演出としてあえて少し左にずらすのもアリです。プロのイラストレーターにも、わざとずらして魅力的に描く方は結構います。

パーツが1pixel動くだけでも絵の魅力は変わるので、そういうところにこだわってみるのもいいかと思います。


ひょん

確かに、私はここじゃないとダメだ、と決めて描いてしまうところがあるので、目からウロコのお話でした。


くるみつ先生

とはいえ、指標がないままやるのは難しいテクニックなので、いろいろなイラストを見て研究するのがいいと思います。

これは僕の持論ですが、ざっくりと見てイラストは「感覚」で描く人と「理論」で描く人がいると思っています。僕は「感覚」の方ですが、「理論」で描く方もたくさんいらっしゃいます。僕が会社員時代の先輩イラストレーターさんには、あえて崩して描くのは難しいから、崩すのがうまい人の絵をグリッドで分解して、調べて研究している人もいました。

理詰めの方ほど崩しは悩むと聞くので、もしやるなら自分が向いている方法で習得するよう、バランス感覚を大事にしてください。

 
齋藤
進路にお悩みとのことでしたが、質問したいことはありますか?


ひょん

2つあります。まず、現在、漫画のお仕事をいただいているのですが、イラストを描くのも好きなのでゲーム会社のイラストレーターなどで就活にチャレンジするか、進路に迷っています。


くるみつ先生

そうですよね、イラストのカラーリングを見て、色を塗ったり一枚絵を描くのが好きそうな印象を持ちました。

ゲーム会社へ就活するための実力は十分にあると思います。もし、会社に入って先輩がひょんさんの絵を見たら「今年の新卒はいいなあ」と言われそうです。

今後ポートフォリオを作ると思いますが、一枚絵やキャラデザなど、ゲーム会社の人が好きそうなものを描いて入れてみてください。もちろん、自分の好きなものを見せるのも大事です。この実力の高さをしっかり見せられたら、会社の人にも刺さると感じます。

背中を押すことしかできませんが、まずはぜひポートフォリオ作りをがんばってもらえたらと思います!

【編集部より:ポートフォリオの作り方は、 GENSEKIマガジンで連載記事にしています。ぜひ参考にしてみてください!】

 
齋藤
もうひとつの質問はどういったことですか?


ひょん

絵を描くのに時間がかかってしまうのが悩みです。どうしたらいいでしょうか? 今回の絵もまる1日と6時間くらいかかってしまいました。大賞の方の倍くらいになっています。


くるみつ先生

描き込みや背景の感じを見るに、迷いながらラフをたくさん描いているのではないでしょうか? ただ、そういった迷う時間も必要なので、ここは短縮できませんよね。

そうなると、速く描くコツは、元も子もないようですが作画する際の「慣れ」が大きいと思います。ひょんさんはショートカットや左手デバイスは使っているでしょうか?


ひょん

「戻す(アンドゥ)」を、ペンタブのボタンでやっていて、それしか使っていません。導入したら速くなりますか?


くるみつ先生

スピード3倍になります(笑)! 左手デバイスかキーボードのショートカットを取り入れてみましょう。

ひょんさんの絵柄だと、「投げなわ」や「色調補正」などのツールも頻繁に使っていると思います。切り替えるたびにアイコンや編集ボタンに手を動かしているなら、それをショートカットにするだけで数十秒が1秒に収まります。このイラストでも数百回、数千回操作していると思うので、わずかな短縮時間も、積み重なると大きいですよね。

それから、「こう描きたい」と思ったとき、ダイレクトにすぐ描けるという利点もあります。ショートカットはぜひ推したいですね。

最初から一気に全部のツールで使うのではなく、まず「拡大縮小」「左右反転」「戻す」「やり直し」など、よく使う4つぐらいからスタートしましょう。慣れたらまた1個増やす……という感じで、無理せず取り入れてみてください。


【優秀賞】共通認識を使うことに長けている。描き続けてスキルを磨こう

齋藤
講評最後は、優秀賞2人目の焼炭さんです。海外から留学されていて、2年制のアニメーターコースで今春から2年生です。将来の進路には悩んでいるところで、現段階ではアニメーターとして就職希望とのことです。

Angel

焼炭
このイラストは、締め切り前に諸事情で時間がなくなってしまい、なりゆきで描き出して、とにかく仕上げようとした作品です。私はタイトルや説明を付けるのが得意ではなくて、設定もキャプションに書いたものがすべてです。

古代遺跡、封印されし古代の殺戮「兵器」

くるみつ先生
シンプルなコンセプトですね。僕が最初に惹かれたところは、光る翼でした。これも描きながら思いついたんですか?


焼炭

「光る翼」という設定は先に決めて描きました。頭の輪や鎖は後で足していきました。

背景も、最初は湖を描いていただけだったのですが、「何か足りないな」と悩んで、洞窟にしました。そこから「洞窟の湖だとキレイに光らせることができるな」と考えていった流れです。


くるみつ先生
実は、僕も焼炭さんに近い描き方なんです。 やりながら直感で決めていく方かな、とイラストからも自分と似ているような気がしていました。

「こういうのがいいな、こうしようかな」とフィーリングが先行しながら足し算していく描き方は、気持ちが入りやすいのがいいところです。「気持ち」はイラストにおいてすごく大事な要素。それが前に出てきていて、いいなと思いました。


天使の輪というと白や黄色で描くことが多いのですが、赤で描くことで「通常と違う感じ」が出せています。鎖を追加するのも「あるある」でいいですよね。翼も、形状が不規則なのに、翼とわかる。

そういった共通認識で「封印」が表現できている。あまり見たことがない設定であっても、誰もが共感できる描き方に優れているのが、焼炭さんの魅力ポイントだと思います。


焼炭

うれしいです。天使の輪は最初、黄緑にしていたのですがしっくり来なくて……。目の色と同じ赤にしたら危険な感じがするし、いいかな……と変えていったら、封印されている感じも出たんです。


くるみつ先生

いろいろと試行錯誤して「これなら行けそう」と描いていったのですね。やっぱり僕と同じ感覚。すごくわかります。

 
齋藤
このイラストを、さらによくできる点はあるでしょうか?


くるみつ先生
僕への自戒も含めたことになるのですが(笑)、フィーリングで入るやり方はキャラに動きや勢いも出ていい半面、デメリットもあって、「何を伝えたいか」があやふやになりがちなんです。

このイラストでいうと、女の子に「兵器感」が少ないかもしれません。腕に光る文字が描かれていて、「こうすれば兵器っぽく見える」という感覚はとてもいいのですが、もう少ししっかり盛って存在感を強く主張してもいいと思います。

メカっぽい身体にしたり、中が抜け落ちてるなど、昔から封印されている「古代の」のニュアンスがもっと描けると、説得力が増します。

個人的に、黄緑の翼のエフェクトが好きなのですが、何か表現の意図があるでしょうか?


焼炭

崩れゆく翼の感じが描きたかったです。


くるみつ先生
なるほど。それなら翼の形状や崩れていく様子がもっとわかるように描けるといいですね。描きたいことをなくしてほしくはないですが、説得力があと一歩です。せっかく魅力的なのに、インパクトが弱くなってしまうともったいないです。

全体として、気持ちと理論のバランスが取れるともっといいです。ネタの押さえ方はバッチリなので、見せ方にもっとこだわってみましょう。

設定への突き詰めが甘く見えるようなところを見つけて、一つずつ消していきましょう。焼炭さんには確実に自分の「こっちの方がいいな!」というものがあると思うので、もっともっと意識して描いていってもらえると、イラストがどんどんよくなると思います!

 


齋藤
他に、質問したいことはありますか?


焼炭

2つお願いします。絵をあまり描きなれておらず、線画と色を「考えて、描く」のにとても時間がかかり、時間を無駄にしているように感じます。今回も、絵を考えて線画を描くまでにまる1日、線画にも12時間以上かかってしまいました。線がヨレヨレになってしまい、1本の線を何回も描いてしまいます。


くるみつ先生
なるほど、ラフから線画を描くときですね。僕の会社員時代の先輩も、線をものすごく直していました。人によっては納得のいく線画が引けるまで、こだわりますよね。速く描けないとダメとは一概に言えないけれど、アニメーターをやる上ではとても大切ですよね。

僕はあまり線画を描かない画風なので的確なアドバイスになるかわかりませんが……まず、ツールの使いづらさはないでしょうか。手ブレ補正やショートカットは使っていますか?


焼炭

手ブレ補正は入れていて、ショートカットもキーボードをいつも近くに置いて使っています。


くるみつ先生
そうなると、やっぱり調整と慣れしかないですね。板タブと液タブを変えてみるとか、ショートカットをさらにカスタマイズして試行錯誤を速くできるようにするとか、やれることはやってみる。そして、自分の納得いく線に届くまで、描いて慣れていく。

そうしているうちに、だんだん描くのが速くなっていくと思います。掛け算の九九と同じで、最初は時間がかかるけれど、慣れると自然にお会計のときに使っている、あの感覚です。描いていれば、時間が解決してくれると思います。

 
齋藤
もうひとつの質問は、どういったことですか?


焼炭

僕はカラフルなイラストが好きで、くるみつ先生の本も持っていたので、審査と講評をしていただけて驚きました。他に、おののいもこさん(X:@_himehajime)のようなイラストも好きです。先生方のようなイラストを目指すためには、色彩の基礎知識から勉強が必要でしょうか?


くるみつ先生
勉強だけではなく、いろいろな方法があると思います。僕は最初、友達に絵を見せたとき「色がすごく汚い」と言われていたんです。その後、さいとうなおき先生(X:@_NaokiSaito)のイラストに出会って「これだ!」と思いました。

そこからは先生のイラストを描画ソフトでスポイトしてみて、どんな色が使われているのか研究しました。そのおかげで、今は色をほめてもらえるようになりました。さいとう先生には今も頭が上がらないです(笑)。

基礎知識を勉強する以外にも、こうやって好きなイラストを研究し、自分の絵でトライ&エラーを繰り返しながら実践で学ぶ方法もありますよ。


【総評】内面的な自信を持って、描くことを楽しもう!

完成したクリアファイル

齋藤
今回は両校から合計240作品ものご応募をいただき、ありがとうございました。
最後にくるみつ先生から、コンテストの総評をお願いします。


くるみつ先生

まず、たくさんのご応募をいただき、ありがとうございました! コンテスト、お疲れ様でした。
受賞の方を選ぶにあたっては、すごく迷ったのですが、何回選考してもこの結果になるだろう、と思える作品を選びました。

1on1レッスンは初めてで緊張しましたが、とにかく楽しくいろいろなことをお話できたらいいなと思って挑みました。イラストだけでなく、僕のイラストレーターとしての生き方も含めて、伝えられることは伝えたつもりです。見てくれたみなさんそれぞれが感じた課題に、向き合っていただけるとうれしいです。

レッスンでみなさんとお話して思ったのは「もっと自信を持ってほしい」ということです。イラストに対して、というよりも、性格や内面的な意味で、です。

 
齋藤
作品はとてもすばらしいのに、自信が持てないというお話もありましたね。


くるみつ先生

僕も自信が持てないときはあります。でも、自信があるように見えないと、この先お仕事にして生計を立てていくのも、難しくなってしまいます。

最初は見せかけからのスタートでもいいです。みなさん、自分のイラストに対して楽しく描くと同時に、もっと自分自身に自信を持って、描いて、どんどん作品を発信していただけたらいいと思います! ぜひこれからもがんばってください!

 

▼GENSEKI学生応援プロジェクト

 

執筆kao(X:@kaosketchWebGENSEKI

イラストsorami(X:@sorami_yuruGENSEKI

編集斎藤充博(X:@3216WebGENSEKI