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「影響を受けたイラストレーターは誰ですか?」タカヤマトシアキ先生Q&A連載 第7回

 

こんにちは! GENSEKIマガジン編集部です。

以前の記事で『クリエイター全力応援コンテスト』第1回「ドラゴン限定!国を滅ぼす暗黒ドラゴンイラコン」オンライン講評会をレポートしました。

この講評会ではイラコン応募者のみなさんに質問を募り、タカヤマ先生にお答えていただくQ&Aの時間がありました。その内容を「タカヤマ先生Q&A」として再構成し、全7回の連載としてお届けします。

 

第1回「かっこいいモンスターの描き方を教えてください」
第2回「迫力のある構図や魅力的なデザインはどこから生まれるのですか?」
第3回「どんなふうに色を選んでいますか?
第4回「どんなツールで絵を描いていますか?」
第5回「いろいろな画風で描くべきでしょうか? 自分の画風を貫くべきでしょうか?」
第6回「企業にイラストの営業をかけることは可能でしょうか」
第7回「影響を受けたイラストレーターは誰ですか?」(この記事)

 

タカヤマトシアキTwitterWEB
デュエル・マスターズ、ヴァンガードなど様々なトレーディングカードゲーム(以下TCG)でメイン・パッケージイラストを手掛けるイラストレーター。クリーチャーやメカニック、リアル系まで幅広い画風をもつ。

 

Q.タカヤマ先生が影響を受けたイラストレーターは誰ですか?

多くの方から影響を受けていますが、イラストレーターというものを強く意識し、影響を受けたのは天野喜孝先生です。

中学高校ぐらいの時に『グイン・サーガ』『アルスラーン戦記』などのファンタジー小説を本屋で見かけてかっこいい! と思ったのがきっかけ。「俺もこういう絵が描きたい」と思うようになりました。

天野先生の画集が出て、欲しかったのですが、学生のお小遣いではすぐ買えません。本屋で凝視して、目に焼き付けて、帰って描いてみたら全然違う。「なぜだ!全然描けない!(当たり前なんですが)」というようなことを繰り返したりしていました。

やがて、高校で進路を考えるようになります。大学進学の勉強も、就職も、そこまでがんばれない。何か方法ないかな、と考えたときに「天野先生のようなイラストレーターという職があるなら、やりたいかもしれない」と思いました。

 

あとは生頼範義先生も中高時代にゲーム雑誌などでコーエーさんの『三国志』や『信長の野望』のイラストをみて「凄い!こんな風に描きたい!」と強く思いました。

でも今の様にイラストレーターの名前が前面に出る時代ではなかったので、お名前を知ることになったのはけっこう後になってからでしたね。

 

Q.何歳から絵を描き始めましたか?

記憶にあるのは多分5、6歳ぐらい。物心つく前から描いてたと思います。私の子どものころは今のようなお絵かき帳はなく、新聞広告のチラシの裏に図鑑を見ながら描いてました。

中学、高校はとくに美術部でもなく、漫画やアニメ、ゲームで見たかっこいいロボットのキャラクターをまねて描く、いわゆる黒歴史帳を描いていました(笑)。

まだ「オタクは悪」な時代だったので、あまり人に見せたくないし、描いてると言いたくなかった。今は「描ける人かっこいい」みたいな雰囲気になってきて、いい時代だと思います。

その後は、東京に1、2校しかないイラスト専攻のあったうちの1つ、日本デザイン専門学校(現・日本デザイン福祉専門学校)のイラストレーション専攻に通いました。

本格的にイラストレーターになりたいと思ったのは、卒業するときぐらいかもしれません。そのころはイラストレーターという職業は本当に存在する職業なのか「いるかもしれない伝説のポケモン」みたいな感じだったので(笑)。入学時はそんなに強烈には意識してなかったと思います。

 

迎え新たに』/オリジナル作品

Q.どんなふうに気晴らしをしていますか?

気晴らしはお酒です。コロナ対策でしばらくできなかったのですが、仲間内や同業者の友達と飲みに行ったりしてお酒を飲むのが好きですね。

出かけることも好きです。花を見るのがけっこう好きなので「あしかがフラワーパーク」(栃木県)や「京成バラ園」(千葉県)など。先日行って良かったのは「大谷資料館」(栃木県)の採石場で、石を切り出した跡地が地下神殿みたいでした。そいういった非日常な風景から刺激を受けますね。

ちなみに、花を見たら花を描きたくなるとか、採石場に行ったらゴーレムを描きたくなるとか、そういったことはありません(笑)。絵から離れた、純粋な気分転換です。

 


タカヤマ先生のQ&Aインタビュー、いかがだったでしょうか?  タカヤマ先生から最後に「たくさんの質問ありがとうございました。イラストを描いているみなさん、これからもぜひがんばってください!」というメッセージをいただきました。

タカヤマ先生に審査いただくイラストコンテストは今後も続く予定です。ぜひご応募ください。

 

 

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▼タカヤマトシアキ先生

 

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・株式会社ワコム

株式会社ワコムは、ペンタブレットや液晶ペンタブレットなどの機器などの分野で、国内トップシェアのリーディングカンパニー。
全世界150以上の国と地域で、映画制作や工業デザインのスタジオ、デザイナー、マンガ家などのプロクリエイターから、趣味でイラストや写真加工を楽しまれる方まで幅広くご愛用いただいています。


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▼タカヤマ先生イラコン講評記事

 

編集
坂本彬
GENSEKIマガジンの編集 / ライティング・マーケティングを担当。

斎藤充博Twitterpotofu
企業オウンドメディアを中心に企画・制作・編集を行う。

執筆
kaoTwitterHP
イラストレーター&ライター。GENSEKIではインタビューやメイキングを中心に担当。